不登校が続くと、「このまま学校に戻れるの?」「出席扱いはどうなる?」「費用ってどれくらい?」みたいに、気になることが一気に増えますよね。
あなたが不登校特例校とフリースクールの違いを調べているなら、まず押さえたいのは学びの多様化学校という制度の位置づけ、在籍校の扱い、出席扱い、転校や編入の流れ、それから入学条件や学費・補助金のことかなと思います。
さらに高校進学や通信制高校、高卒認定といった進路の選択肢も絡むので、メリットデメリットをセットで整理しておくと迷いが減ります。
この記事では、制度面と現場の動きの両方をふまえて、あなたの家庭に合う選び方ができるように、ポイントを噛み砕いてまとめます。
- 不登校特例校とフリースクールの法的位置づけの違い
- 出席扱いと在籍校の扱いで変わること
- 学費や補助金など費用面の考え方
- 進路(高校進学・大学)で困らない整理の仕方
不登校特例校とフリースクールの違いとは

ここでは、まず「制度として何が違うのか」をまるっと整理します。結論から言うと、不登校特例校(学びの多様化学校)は学校として認可された学びの場で、フリースクールは民間の学びの場という違いがベースにあります。
ここを取り違えると、出席扱い・費用・進路の話が全部ズレます。逆に言えば、この土台を押さえれば、あなたの家庭にとっての現実的な選択が見えやすくなりますよ。
出席扱いと義務教育の違い
「フリースクールに行ったら出席になる?」「義務教育の扱いってどうなる?」ここ、いちばん気になりますよね。
まず大前提として、不登校特例校(学びの多様化学校)に在籍して通っている場合は、法律上も学校に通学している状態として整理されます。
だから、義務教育の年齢(小・中)であれば、登校している日数は基本的に出席として記録され、家庭としては登校の義務を果たしている形になりやすいです。ここは制度の強みのひとつですね。
一方でフリースクールは、学校教育法に基づく「学校」ではありません。多くのケースでは、子どもは今の在籍校(籍を置いている学校)に在籍したままフリースクールへ通います。
なので、フリースクールに通った日が自動で出席日数にカウントされるわけではない、これが基本線です。
ここで「じゃあ意味ないの?」って不安になるかもですが、そうでもないです。フリースクールには居場所や回復の場としての価値があるし、学び直しの土台にもなるからです。
フリースクールでも出席扱いになる条件
ただし、フリースクールでも出席扱いになる可能性はあります。ポイントは「学校と連携して、教育的な支援として成り立っているか」です。
学習活動や相談・体験活動などが行われていて、在籍校が子どもの状況を把握し、家庭と施設とも情報共有ができていること。そういう条件を満たすと、校長判断や教育委員会の判断で出席扱いとする運用がある。
そこで、あなたが今すぐできる動きとしては、フリースクール見学の前後で在籍校に「出席扱いを検討したい」と早めに相談することです。事前に相談しておくと、後から「そんな話聞いていない」で止まるリスクが下がりますよ。
ただし、出席扱いの可否は地域や学校の方針、連携状況で変わります。必ず出席扱いになる保証はありません。最終判断は学校長や教育委員会に委ねられるため、必ず公式の案内や通知に沿って確認してください。
このテーマは「一次情報に当たる」のが安心です。義務教育段階の学校外での学習等の出席扱いについては、文部科学省の通知に具体的な考え方が整理されています。(出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」)
よくある勘違いと注意点
「出席扱いになれば全部解決!」と思いがちなんですが、実は落とし穴もあります。出席扱いは学校の記録上の扱いであって、子どもの回復のスピードとは別物です。
週5で通えない子が無理して通って燃え尽きると、結局もっと長期化することもある
そのため、出席扱いは大事だけど、最優先は子どもの負担を増やさない設計だと思っています。家の中での生活リズム、外出のハードル、人との距離感。そのあたりを見ながら、出席の整理と回復の設計を一緒に進めるのが現実的ですよ。
法的位置づけの違い

次に、制度としての格みたいな話です。ここを押さえると、卒業資格や成績、進路の話が理解しやすくなります。不登校特例校(学びの多様化学校)は、文部科学大臣の指定を受けた小・中・高の「学校」です。
つまり、学校教育法の枠の中にある正式な学校で、教員配置や教育課程の考え方も「学校」として整えられます。
そして最大の特徴は、不登校の実態に配慮した特別な教育課程を編成できること。通常の授業時数にとらわれすぎず、体験活動や探究、個別対応を組み込みやすいのが強みです。
一方、フリースクールは民間団体やNPOなどが自主運営する学びの場で、学校教育法上の「学校」ではありません。ここが不安要素にもなるし、魅力にもなります。
不安要素は、卒業資格や出席扱いが自動でつくわけではなく、在籍校との調整が前提になること。魅力は、制度の縛りが少ないぶん、子どもの状態に合わせて活動内容や関わり方を柔軟に組みやすいことです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 不登校特例校 | 制度の中で柔軟に対応してくれる学校 |
| フリースクール | 制度の外で柔軟に対応される居場所・学び |
法的位置づけが違うと、在籍の形も変わります。不登校特例校に転校・編入すると、その学校が在籍校になります。フリースクールはあくまで通所先で、在籍は元の学校のままというのが基本。
だから、連絡帳や成績の扱い、進路指導の責任の所在も変わります。フリースクール側が丁寧に支援してくれても、最終的な学校の書類(指導要録や調査書など)は在籍校が握っています。
費用と学費負担の違い
費用は家庭に直結します。まず断っておくと、ここで書く金額はあくまで一般的な目安です。実際は自治体や学校、施設で差があるので、最終的には公式サイトや募集要項で必ず確認してくださいね。
その上で整理すると、不登校特例校は公立か私立かで負担が大きく変わるのがポイントです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 公立 | 通常の公立校と同じ扱いで授業料が無償(ただし給食費・教材費など実費はかる) |
| 私立 | 一般の私立校と同様に授業料や入学金がかかるケースがある |
学校によって就学支援金や給付金、減免制度がある場合もあるので、「制度があるか」だけじゃなく「自分の家庭が対象になるか」までチェックしておくと安心です。
フリースクールは基本的に全額自己負担の有料施設です。月謝が中心で、ここに入会金や教材費、イベント・体験活動費、送迎費、場合によっては昼食費などが乗ります。
つまり「月謝だけ見て決める」と、あとで想定外になりやすいんですよね。そのため、月謝以外にかかる費用を必ず書面で確認するようおすすめしています。
【費用まとめ】
| 項目 | 不登校特例校(公立) | 不登校特例校(私立) | フリースクール |
|---|---|---|---|
| 授業料 | 無償が基本 | 学校ごとに設定 | 月謝制が多い |
| 主な追加費用 | 給食費・教材費など | 入学金・教材費など | 入会金・教材費・体験費など |
| 補助・支援 | 自治体制度が中心 | 就学支援金等の可能性 | 自治体助成がある場合も |
「費用が心配で動けない」って、すごく現実的な悩みです。そんなときは、以下の順で整理すると落ち着きます。
- 公立の選択肢があるか
- 自治体の助成があるか
- 支援制度(就学支援金・給付金等)の対象になりそうか
- 通学頻度を調整できるか
さらに、フリースクールの場合は「週何日通うか」で月謝が変わる形態もあるので、いきなりフル通所を前提にしない見積もりも大事です。最終的な判断は、自治体窓口や学校、必要なら専門家にも相談して、無理のない形で進めてくださいね。
対象学年と年齢の違い

対象学年は「合う・合わない」以前に、「そもそも入れるか」を左右するので大事です。
不登校特例校(学びの多様化学校)は、小学校高学年(学校によっては小4)から中学、高校まで、学校ごとに対象学年が決まっています。小中一貫型、中学校のみ、高校のみ、私立の一貫校など形態はさまざまです。
なので、最初のチェックはかなり現実的で、以下の3点が揃わないと、良い学校でも選択肢になりにくいです。
- 通える距離にあるか
- 募集学年に合っているか
- 転校・編入のタイミングが合うか
フリースクールは主に小・中学生が中心の施設が多い一方で、高校生まで受け入れる施設もあります。さらに、若者や社会人まで受け入れるところもあり、年齢の幅は広めです。
ただ、ここで重要なのが「広い=万能」ではないという点。施設ごとに得意分野が違います。
学習支援が強いところ、居場所型で安心重視のところ、体験活動中心のところ、対人関係のリハビリに強いところなど
あなたの家庭が求めるものが、どれに近いかを見学で確かめるのが現実的です。学年・年齢で見落としがちなポイントを、以下に紹介します。
- 小学校低学年は受け入れが少ないことがある
- 中学は進路の話が早めに必要になる
- 高校生は通学義務がないが単位・卒業要件が重い
- 年齢が上がるほど「居場所」だけでは足りなくなることも
教員資格と支援体制の違い
支援体制は、通ってみてからの満足度を左右します。制度よりも、ここが合うかどうかで結果が変わることも多いです。不登校特例校は「学校」なので、基本的に教員免許を持つ教員が配置されます。
少人数学級、個別の学習計画、習熟度別の指導、スクールカウンセラーや支援員との連携など、学校としての支援体制が組まれやすいのが特徴です。子どもにとっては、先生がいて、学校の形がある安心感がプラスに働くこともあります。
フリースクールは法律上必須の資格要件がありません。元教員や心理士などの専門職がいる施設もあれば、ボランティア中心の施設もあります。
そのため、見学時に「誰が、何を、どの頻度でやっているか」を具体的に聞くのを強くおすすめしています。
子どもがしんどくなったときに休める場所があるか、相談の時間は確保されるか、学習支援は個別対応か、活動が合わないときに調整できるか
こういう運用面が、通い続けられるかどうかに直結します。
フリースクールの自由は魅力ですが、同時に施設ごとの差でもあります。パンフレットの言葉がきれいでも、現場の人数や運用が追いついていないこともゼロではありません。必ず見学・体験で確かめてください。
支援体制の相性を見極めるコツは、以下の3つです。
- 子どもが「ここなら大丈夫かも」と思える空気感があるか
- 大人側が子どもを急かしすぎないか
- 困ったときの逃げ道(相談・休憩・調整)があるか
学習の充実はもちろん大事ですが、最初から勉強を詰めると逆に折れることがあります。だから、「回復→関係→学び」の順で積み上げられる仕組みがあるかを見てみてください。
不登校特例校とフリースクールの違いと選び方のコツ

ここからは「じゃあ、うちの場合はどっち?」を考えるパートです。出席扱いや卒業資格だけで決めると、子どもの負担が増えることもあります。逆に居場所だけで決めると、進路で慌てることもある。
だから、今のしんどさを減らす視点と、半年〜数年先の見通しの両方で考えるのがコツです。ここ、焦ってるときほど難しいんですが、一緒に整理していきましょう。
高校進学と大学進路の違い
進路の話は焦りますよね。「今は起きるだけで精一杯なのに、受験とか無理…」ってなるのも普通です。そのため、いきなり受験勉強の話をするより、進路の土台をどう確保するかから整理すると良いでしょう。
不登校特例校(学びの多様化学校)は学校なので、卒業時には通常の学校と同じ卒業証書が出ます。卒業証書に特別な記載が付くわけではなく、在籍校名で発行されます。
つまり、高校受験や大学受験の「受験資格」の面では、一般的に不利になりにくいです。
ただし、安心材料ばかりでもありません。不登校特例校は、学校ごとにカリキュラムの工夫があります。
定期テストのやり方や評価の方法が通常校と異なる場合もあるので、受験が視野に入る学年なら、どのように評価し、調査書(内申に関係する書類)がどう作られるかを事前に確認すると安心です。
フリースクールの場合の進路設計
フリースクールは施設自体が卒業資格を出すわけではありません。義務教育段階なら在籍校から卒業証書が出る仕組みなので、在籍校とどう連携するかがカギになります。
高校段階の進路はさらに選択肢が増えて、通信制高校に入る、転入する、サポート校と連携する、高卒認定を活用するなどルートが複数あります。
ここで大事なのは、「いつ何を選ぶと、次の選択肢が残るか」を確認すること。たとえば「今は通学が厳しいけど学習は続けたい」なら通信制高校+学習支援の組み合わせが合うこともあります。
進路で慌てないためのおすすめの順番を、以下に紹介します。
- 在籍校の卒業・進級の条件を確認する
- 出席扱いの見込み(フリースクール利用時)を相談する
- 高校の選択肢(全日・定時・通信)をざっくり把握する
- 必要なら高卒認定のルートも保険として知っておく
進路は制度や学校の運用で変わることがあります。必ず在籍校・志望校・自治体の公式情報を確認し、必要なら専門家にも相談して最終判断してください。
メリットから見る違い

不登校特例校のメリットは、まず制度の安心感です。学校として認可されているので、卒業資格や出席記録が整理しやすい。公立なら費用負担が抑えられる可能性もあります。
そして、学校として支援が組まれている点も大きいです。少人数・個別対応、カウンセリングや体験活動、学習計画の柔軟さなど、学校の中で子どもに合わせる設計がしやすいのが強みですね。
不登校特例校のメリットが刺さりやすい家庭は、以下の通り。
- 出席扱いや評価の整理が必要な学年(中学後半など)にいる場合
- 保護者が仕事でサポート時間を確保しにくい場合
- 子どもが「学校の形がある方が安心」な場合
さらに、専門スタッフの配置や連携が整っている学校だと、家庭が抱え込まずに済みやすいです。
フリースクールのメリットが刺さりやすい家庭
フリースクールの強みは、自由度と居場所性です。子どものペースで通える、心理的負担が少ない、学習だけじゃなく体験活動や対人関係の回復に重きを置ける。
よく見られるのは、学校という言葉自体に反応してしまう子が、フリースクールだと少しずつ表情が戻るケースです。そういう意味で、フリースクールは回復の入口になりやすいんですよね。
メリットは「子どものため」だけじゃなく「家庭が回るか」も含みます。送迎が必要か、通所頻度を調整できるか、親の負担が増えすぎないか。ここまで含めてメリットを見てくださいね。
デメリットから見る違い
不登校特例校のデメリットは、まず設置数がまだ多くないこと。つまり、通学距離がネックになりやすいです。さらに定員が少ない場合、選抜や抽選があるケースもあり、「良さそうだけど入れない」ことも起きます。
加えて、学校独自のカリキュラムが魅力である一方、通常校に戻る・転校する・編入する場面では、学習内容の差を調整する必要が出ることもあります。
一方で、フリースクールは基本的に有料で、家計負担が継続していまいます。助成制度があっても自治体ごとに条件が違うので、「想定より自己負担が残る」ことも。
そして、教育内容や支援体制の質に幅がある。ここが一番の注意点かもです。スタッフの人数が足りない、相談体制が弱い、学習支援が薄い、などがあると、子どもが安心して通い続けにくくなります。
また、出席扱いの不確実性も、フリースクール側のデメリットとして知っておきたいです。校長判断で出席扱いになる可能性はあるけれど、必ず認められる保証はありません。在籍校との連携の取り方は最重要ポイントになります。
デメリットは、以下のように「対策できるデメリット」と「対策しにくいデメリット」に分けて考えることがおすすめです。
通学距離は対策しにくいけど、通所頻度や送迎、オンライン併用は対策できることがあります。費用は、助成制度の確認と、週の回数の調整、他の支援の併用で現実的にできることが増えるでしょう。
つまり、デメリットは知った上で、現実的な手を打つのが大事なんですよね。
向いている子どもの違い

不登校特例校とフリースクールで、それぞれ向いている子どもの特徴を、以下にまとめました。
| 不登校特例校 | 学校という枠組みがある方が安心できる子 生活リズムを整える外枠があると動きやすい子 対人関係が少人数なら挑戦できる子 進路の整理を早めに付けたい家庭 |
|---|---|
| フリースクール | 集団や時間割の圧がしんどい子 学校という言葉で緊張が上がる子 まず安心できる居場所が必要な子 回復のペースを最優先したい子 |
フリースクールは「行ける日だけ行く」から始められることも多いので、外に出る練習としてすごく有効な場合があります。特に、「0か100か」になりやすい子には、グラデーションで関われる場が合うことがあります。
以下は、見学でチェックしたい質問の例ですので、見学で聞いてみてください。
- 週の通所ペースはどれくらいから始められるか
- 出席扱いに向けた連携実績があるか
- 学習支援(教材・個別対応・評価)の方法
- 困ったときの相談窓口(スタッフ体制)
最後に、いちばん大事にしている視点は子どもが「また行ってもいいかも」と思えるかどうかです。ここがスタートラインです。制度や実績が良くても、子どもが毎回限界を超えてしまうなら続きません。
逆に、最初は週1でも、安心して通えるなら少しずつ広げられます。だから、向いているかどうかは、見学や体験での子どもの反応を信じていいですよ。
不登校特例校とフリースクールの違いまとめ
不登校特例校(学びの多様化学校)とフリースクールの違いは、まず法的位置づけが違うところから始まります。
不登校特例校は認可された「学校」なので、出席扱いや卒業資格の整理がしやすく、学校の枠組みの中で柔軟なカリキュラムを組めるのが強みです。
フリースクールは民間の学びの場で、自由度と居場所性が魅力ですが、出席扱いは在籍校との連携や校長判断が前提になりやすく、費用や支援体制の幅も施設ごとに差が出ます。
ただ、正解は一つじゃありません。あなたの家庭にとっての最適解は、子どもの回復ペース、通える距離、在籍校の協力状況、費用負担、将来の見通しを総合して決まります。
迷ったら、「今月をしのぐ」ではなく「半年後に少しラクになる選択」を目標にすると、判断がぶれにくいです。今日いきなり完璧な答えを出さなくて大丈夫。選択肢を残しながら、子どもの回復を最優先で進めていきましょう。

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