不登校のことを調べていると、「親の特徴って関係あるの?」「もしかして親のせいなのかな…」って、モヤモヤしますよね。
ただ、結論から言うと、不登校は親だけで説明できるものではありません。不登校の原因は、学校のこと(友人関係、先生との相性、いじめなど)や、本人の特性(HSC傾向、発達特性、不安や抑うつ)も絡みやすくて複雑です。
その一方で、親の対応や親の接し方が「回復しやすい空気」を作るのは事実。過干渉や過保護、管理型、放任、心配性、感情的な叱責みたいなパターンは、親が悪いというより「不安の出方」が行動に出てしまうことが多いんです。
この記事では、不登校の親の特徴を整理しつつ、NG対応を避けて、スクールカウンセラーや教育支援センターなどの相談も含めて、家庭でできる現実的な整え方をまとめます。
- 不登校の親の特徴として出やすい行動パターン
- 親の対応と親の接し方で気をつけたいNG対応
- 過干渉・過保護・管理型・放任などの整え方
- 相談先の選び方と家庭での進め方
不登校の背景から見る親の特徴とは

まずは「親の特徴」と言われやすい行動を、責める目的ではなく、整理する目的で見ていきます。ポイントは、親の不安が強いほど言動が極端になりやすいこと。どれかに当てはまっても、直せる部分はちゃんとありますよ。
ここで大事なのは、特徴=原因と短絡しないこと。親の行動は「結果としてそうなった」ことも多いです。
「子どもがしんどくなる→親が心配で動く→動きすぎて空気が重くなる」みたいに、時間差で悪循環が起きるケースもあります。
不登校で見られる親の対応傾向
不登校が始まった直後は、親の対応がブレやすいです。心配が大きいほど、「早く解決したい」気持ちが強くなって、行動が先走りがちなんですよね。ここ、気になりますよね。
親としては「何もしないのが怖い」ので、動くことで不安を薄めたくなるんです。よくあるブレ方は、以下の2パターンです。
- 押す:登校を急かす、原因を詰める、生活を一気に立て直そうとする
- 引く:触れない、話題にしない、学校連絡も最低限にして状況を止める
どちらも「子どものため」なんですが、押しすぎるとプレッシャー、引きすぎると孤立感につながりやすいです。大事なのは中間で、安全を保ちながら様子を見ること。これは放置ではなく「支える準備をした見守り」なんですよ。
最初の合言葉は、「原因探しより安全づくり」です。子どもは理由を言えない時期もあるので、まずは安心できる生活(睡眠・食事・会話の圧)を整えるほうが回復の土台になります。
- 不登校の原因を詰めたくなる(でも言語化できないことも多い)
- 学校へ連絡しすぎて、本人の気持ちとズレる
- 家庭内のルールを急に厳しくする(ゲーム禁止など)
これらは「悪意」じゃなくて、親の不安が形になったものです。だからこそ、いきなり「やめなきゃ」と気合で止めるより、不安を扱う仕組みを作る方がうまくいきます。
安全づくりでまず整える3点は、以下の通り。
- 睡眠:寝る時間がズレてもOK。まずは「起きられる時間帯」を固定していく
- 食事:一日三食にこだわらず、食べられる形(軽食、ゼリー、スープ)で回す
- 会話の圧:質問攻めを減らし、短い声かけと「いつでも話せる」を積む
「学校の話を一切しない」のが正解ではないです。子どもが話せる日に、短く、逃げ道のある形で触れるのがコツかなと思います。
不登校と親の接し方の共通点

不登校の子が落ち着きやすい家庭には、共通して「話しても安全」という雰囲気があります。親の接し方で大事なのは、正解を言うことより、追い詰めない距離感。
ここでいう距離感は「冷たさ」じゃなくて、子どもの心の逃げ道を残すって意味です。
ポイントとして、声かけは短くてOK。「どうしたの?」「何が原因?」みたいに深掘りすると、子どもは答えられないことが多いです。そのため、生活に寄せた声かけをおすすめします。
- 今日の体調どう?(0〜10で言ってみる?)
- ごはん、今いけそう?あとででも大丈夫だよ
- 学校の連絡、私がする?それとも今はやめとく?
ポイントは、選べる形にすること。「やる?」より「AとBどっちが楽?」のほうが答えやすい子もいます。
子どもが話さないときは、沈黙=拒絶ではないことが多いことも理解しておきましょう。「言葉にできない」「言ったら動かされそうで怖い」だけの場合もあります。
親がやりがちな「良かれ」の落とし穴
親はつい励ましたくなるんですが、「頑張れ」は子どもによっては重いです。なぜなら本人はすでに頑張り切っていることが多いから。代わりに、こういう言い方が安全です。
- 共感:「そりゃしんどいよね」
- 承認:「話してくれてありがとう」
- 安心:「今は休んで大丈夫だよ」
コツとしては、結論(行く・行かない)を急がず、まず「気持ち」と「体調」を分けて聞くと、親子の摩擦が減りやすいです。
もう少し具体的なコツは、サイト内の「不登校の中学生の親の対応で迷わない初期対応」も参考になりますよ。
不登校を親のせいと感じやすい心理
不登校を親のせいと感じるのは、責任感が強い人ほど起きやすいです。さらに、周り(親族・学校・SNS)からの視線があると、「私の育て方が悪かったのかも」に引っ張られます。これ、めちゃくちゃ自然な反応です。
親は「守る側」だから、起きたことを自分で回収したくなるんですよね。親の自責が強くなってしまいがちな3つの引き金を、以下に紹介します。
- 比較:他の子は行けているのに、うちは…
- 説明責任:学校や親族に「理由」を求められる
- 未来不安:進路や学力が一気に頭を占領する
でも、国の調査でも不登校は年々増えていて、特定の家庭だけの問題として捉えにくい状況があります。小中学校の不登校児童生徒数が過去最多になっているという公表もあります(出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等 生徒指導上の諸課題に関する調査」)。
親が自分を責め続けると、家庭の空気が硬くなって、子どもはさらに話しづらくなります。子どもは親の表情やため息に敏感なので、「迷惑かけてる」「自分が悪い」と思いやすいんです。
そのため、自責を減らすのも支援の一部だと思っています。自責を減らす一歩としては、原因を一つに絞らず、「複数の要因が絡んだ結果」と捉えるだけで、親の言葉が柔らかくなりやすいです。
不登校で多い過干渉な親の特徴

過干渉は、「心配だから助けたい」が強く出た形です。宿題を親が代わりにやる、細かい段取りを全部決める、友達関係まで口を出すなど、子どもの領域に入り込みます。
親としては善意なんですが、子ども側は「自分が信用されてない」「監視されてる」と感じやすいのが難しいところです。
過干渉って、もともとの性格だけで決まるわけじゃないです。むしろ、不登校が長引くほど出やすいです。理由はシンプルで、親の不安が積み上がるから。
- 学校からの連絡が増える
- 欠席が続いて見通しが立たない
- 周囲の視線や焦りが重なる
こうなると、親は「なんとかしなきゃ」で動きが増えます。でも、子どもが疲れ切っている時期は、刺激が強いほど回復が遅れやすいです。
- 質問を減らして、観察を増やす
- 決める順番を「親→子」から「子→親」に戻す
- できたことを評価ではなく事実として伝える(例:「起きられたね」)
過干渉を「見守り」に変える具体例
過干渉を手放すって、いきなりゼロにはできないです。なので私は、行動を置き換えるのをすすめます。
| 過干渉 | 置き換え例 |
|---|---|
| 段取りを決める | 選択肢を出す(AかBならどっちが楽?) |
| 正解を教える | 一緒に整理する(今つらいのは体?気持ち?) |
| 詰める | 期限を切らずに待つ(話せる日にでOK) |
そして非常に大事なのが、親側の不安の逃がし先(相談先)を作ること。過干渉は「やめよう」と決めても不安が戻ってきます。だからこそ、親も支えられる構造が必要なんです。
過干渉が強い親ほど、「放置したら悪化する」と感じやすいです。なので、放置ではなく「支える準備をした見守り」だと自分に言い聞かせるだけでも、言葉が変わりやすいですよ。
不登校に影響する過保護な親の行動
過保護は、危険や失敗を避けたい気持ちが強くて、「やらせない」「守りすぎる」が増える状態です。短期的には安心が増えますが、長期的には子どもが自信を作りにくくなることがあります。
これは、過保護そのものがダメ、という話ではありません。子どもが本当に弱っている時期は、守ることが必要です。問題は、回復の段階が進んできても「守り方が変わらない」こと。
回復が進むと、子どもは少しずつ自分のペースで動けるようになります。そこに合わせて、親も任せる量を増やしていくのが理想です。
過保護をゆるめるコツは、「全部は無理でも一部は任せる」です。たとえば、食事の選択だけは本人に任せる、起きる時間は一緒に相談する、など小さくでOKです。
安全に任せていくための3ステップは、以下の通り。
- ステップ1:選択肢を2つ出して、どちらかを選んでもらう
- ステップ2:選んだ結果を評価せず、事実として受け止める
- ステップ3:次は本人発信の希望が出るまで待つ
この流れを作ると、子どもは「自分で決めても安全」と感じやすいです。逆に、任せた直後に「だから言ったのに」「ほら失敗した」って言われると、次から決めなくなります。ここ、あるあるなんですよ。
また、過保護が強いと、子どもは安心する一方で、挑戦の筋肉が育ちにくくなります。たとえば、外に出る、誰かに連絡する、学校と関わる、これ全部エネルギーが要る行為です。
だから回復の後半では「少しだけ負荷を入れていく」調整が必要になります。
不登校の回復を左右する親の特徴

ここからは「親の特徴」を、回復を進める観点で見ます。ポイントは、子どもを変える前に、家庭の空気を軽くすること。登校はゴールではなく、回復の結果として起きやすくなります。
そして、親のやることは①安全感を下げない、②相談ルートを切らないの2つだけ。この2つがあると、回復の道が作りやすくなります。
不登校に向き合う親の心配性傾向
心配性の親は、未来が気になって仕方なくなります。「このまま将来どうなる?」「勉強は?」「進路は?」って、頭の中がずっと忙しい感じです。あなたも、夜に一気に不安が来るタイプかもですよね。
ただ、その不安がそのまま言葉に乗ると、子どもにはプレッシャーになります。そのため、不安をゼロにするより、不安を扱える形にするほうが現実的だと思っています。
- 見える化:不安を書き出して「今日やること」と「今は保留」を分ける
- 連絡の整理:学校への連絡は週単位で整理して、連絡の頻度を減らす
- 逃がし先:相談の場(学校、自治体、外部)を一つ持つ
心配性の親がしんどいのは、「全部を今決めなきゃ」と思ってしまうことです。でも実際は、進路も学力も、回復の段階が上がってから考えたほうがスムーズです。そのため、家庭内で以下のようなルールを作るのをおすすめしています。
- 進路の話は週1回、10分まで
- 子どもが嫌がる日は中止して、翌週に回す
- 話す順番は「体調→気持ち→選択肢」
親の不安が強いときの言い換えテクニック
親の不安が強いとき、つい出がちな言葉を、少しだけ安全な形に言い換えるだけでも違います。
- 「いつ行くの?」→「今日はどんな感じ?」
- 「このままじゃダメ」→「今は休む時期かもね」
- 「勉強しないと」→「落ち着いたら一緒に考えよう」
この言い換えは、親子関係の修復にも効きます。今の関係を壊さないのが、結局いちばんの近道だったりします。
また、スクールカウンセラーが合うかどうかで悩む場合は、活用のコツをまとめた「スクールカウンセラーは意味ない?活用法を解説」の記事も役に立つでしょう。
不登校で管理型になりやすい親

管理型は、ルールで整えようとします。生活リズムを戻す、スマホ時間を決める、学習計画を作るなど。方向性として悪くないんですが、タイミングを間違えると逆効果です。特に回復の初期は、管理が強いほど「休めない」になります。
管理の強さは「回復の段階」に合わせて変えるのが基本だと思っています。ざっくりの目安を表にしておきますね。
| 回復の段階(目安) | 子どもの状態 | 親の関わり | ルールの扱い |
|---|---|---|---|
| 休息期 | 疲労が強い/朝起きられない | 安心優先・短い声かけ | 最小限(安全と生活のみ) |
| 回復期 | 会話が増える/外に出られる | 相談しながら選択肢 | 一部だけ一緒に決める |
| 再挑戦期 | 学校や学びに関心 | 計画を一緒に作る | 本人主導で調整 |
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。個人差が大きいので、正確な判断は学校や専門家に相談してください。
管理型でNGになりやすい行動の例は、「突然のルール強化(ゲーム禁止、スマホ没収など)」です。子どもにとって安全感が下がると、親子の対話が止まりやすくなるため注意しましょう。
管理を「相談型」に変えるコツは、以下の通りです。
- ルールは一方的に決めず、本人の希望を必ず聞く
- 守れなかった時に責めず、調整する前提で設計する
- 評価ではなく「体調の変化」を指標にする
相談型の具体フレーズとして、「スマホは何時間まで!」より「今は何時間なら負担が増えないと思う?」のほうが、子どもは話しやすいです。
ここで大事なのは、親が判定者にならないこと。親が判定者になると、子どもは「言ったら管理される」と感じて黙りやすいです。
そのため、親は伴走者でいるのがいいと思っています。伴走者は、指示よりも調整。上手くいったら褒めるより「よかったね」で十分です。
不登校で放任になりがちな親
放任は、関心がないというより、親が疲れてしまって「もう何もできない…」となるケースも多いです。声をかけると揉める、正解が分からない、だから距離を取りすぎる。これ、親の心が折れた状態でもあるので、責めると悪化します。
不登校の子は「見守り」と「放任」の差を敏感に感じます。見守りは、必要なときに支える前提の距離。放任は、支えがなくなる距離です。違いを一言で言うなら、いつでも戻れる橋があるかです。
- 会話は深掘りより、日常の一言を増やす
- 食事や睡眠など「生活の土台」だけは手を入れる
- 学校や支援機関とつながりを切らない
放任気味になっているときほど、ちゃんと話そうとして空回りします。なので、以下のような短くて安全な一言からでいいです。
- 「おはよう」だけでもOK
- 「飲み物いる?」
- 「今日、寒いね」みたいな雑談
雑談って、実はすごい力があります。雑談は「評価」も「結論」もないから、子どもが安心しやすいんです。親が疲れているときは、親も回復が必要です。家族や支援先に頼って、親が休む時間を作るのも、子どもを守る行動ですよ。
不登校で感情的になりやすい親

感情的になるのは、親が限界に近いサインです。「なんで行けないの?」「頑張れ」みたいな正論や叱責は、親の焦りが爆発した形で出ます。
親だって人間なので、疲れも不安もあります。だから「怒っちゃダメ」と言われても、無理なときは無理なんですよね。
でも、不登校の子はそもそもエネルギーが落ちていることが多いので、強い言葉は「追い打ち」になりやすいです。ここは本当に大事で、叱責は短期的に動かせても、長期的には信頼を削りやすいんです。
怒りは突然出るように見えて、だいたい直前に「恐れ」があります。
- このまま引きこもったらどうしよう
- 進路が詰むかもしれない
- 私だけが背負っている気がする
この恐れを放置すると、言葉が強くなります。なので、怒りを止めるより先に、恐れのケアをしてほしいです。
その場で結論を出さず、いったん離れてOKです。言葉の質は、親の余裕に直結します。
もし怒ってしまったら、完璧に謝る必要はないです。でも「関係を戻す一言」は早いほど効きます。
- 「さっきは言い方きつかった。ごめん」
- 「心配で焦ってた」
- 「あなたを責めたいわけじゃない」
これだけで、子どもは「親も人なんだ」と思えて、関係が切れにくくなります。親が限界を感じるときは、親自身の立て直しもセットで考えてください。(内部リンク:不登校で親がメンタル崩壊しそうな時の対処)
不登校と親の特徴を正しく理解するまとめ
不登校の親の特徴は、「親が悪い」という話ではなく、不安や焦りが行動パターンとして出ていることが多い、という捉え方が現実的です。
過干渉・過保護・管理型・放任・心配性・感情的な叱責は、どれも「子どものため」の裏返しになりやすいんですよね。
いきなり全部は変えられません。そのため、まずは以下のように最小からでいいと思っています。
- 質問を1つ減らす(原因追及より体調確認)
- 会話の圧を下げる(短い声かけ+逃げ道)
- 相談ルートを1つ確保(学校・自治体・外部のどれでもOK)
結局いちばん効くのは、家庭が「責められない場所」になることです。そこができると、子どもは回復に必要なエネルギーを貯めやすくなります。
もし今、どう動けばいいか迷っているなら、家庭だけで抱え込まないのが近道です。スクールカウンセラー、教育支援センター(適応指導教室)、自治体の教育相談、医療機関、不登校専門の個別指導塾など、状況に合う相談先を選んでOKです。

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