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不登校で勉強しない子どもの将来が不安な親へ|今知るべき現実と解決策を紹介

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不登校 勉強しない 将来アイキャッチ

不登校で勉強しない将来がこのまま続いたらどうなるんだろう、と不安になりますよね。勉強どころか昼夜逆転でゲームやスマホばかり、声をかけても反応が薄い…。

親の頭の中には、不登校で勉強しない将来はヤバいのではないか、不登校のまま将来ニートになってしまうのではないか、不登校の将来に絶望してしまいそう、といった言葉がぐるぐる回っている方も多いと思います。

ただ、不登校で勉強しない時期があったとしても、そこから進路を立て直したり、学力を取り戻したりするルートはたくさんあります。今は、通信制高校や定時制高校、高卒認定試験、オンライン学習、就労支援など、従来よりも柔軟な選択肢が増えているからです。

このページでは、不登校で勉強しない将来に不安を抱えるあなたに向けて、実際の事例や公的なデータをふまえて、「今いちばん大事にしたいこと」と「今日からできる具体的な一歩」を、できるだけわかりやすく整理しました。

読み終わる頃には、「まだ間に合うかも」「これならうちの子にも合いそうかも」と感じてもらえるように、親として押さえておきたいポイントや、不登校専門塾など外部のサポートの活かし方までしっかりまとめていきます

ここまで読んでくれたあなたは、すでに一歩を踏み出しているので、その気持ちを大事にしながら一緒に考えていきましょう。

  • 不登校で勉強しない将来のリスクと現実を具体的にイメージできる
  • 子どもが勉強しない心理と、甘えとの違いがわかる
  • 家庭でできる声かけや勉強を再開するステップがわかる
  • 不登校専門の個別指導塾や学びの選択肢の活かし方がわかる
目次

不登校で勉強しない将来の現実

まずは、「このままだと本当にどうなるの?」というモヤモヤを、データと具体例で整理していきます。

リスクばかりを強調するのではなく、実際に多くの子がどんなルートを歩んでいるのか、そして「気をつけたいポイントはどこか」を一緒に見ていきましょう。

数字はあくまで一般的な目安ですが、ふわっとした不安を「言葉にできる心配」に変えていくことで、対策も立てやすくなりますよ。

不登校で勉強しない将来のリスクを知る

不登校で勉強しない将来を考えるとき、多くの親御さんがいちばん心配するのは「進学や就職に本当に間に合うのか」「このまま社会に出られるのか」という点だと思います。ここ、かなり気になりますよね。

文部科学省の調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は年々増えており、直近の調査ではおよそ30万人規模という数字が出ています。(出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)

数だけ見ると驚かれると思いますが、同時に「不登校でも、その後に進学や就労につながっている子も多い」という点もセットで押さえておきたいところです。

いくつかの追跡調査では、中学で不登校だった子のうち、20歳時点でおおよそ8割前後が高校・大学・専門学校などへの進学や、就労・職業訓練など何らかの社会参加をしているという傾向が示されています。

一方で、約2割弱が学校にも仕事にもついていない、いわゆるニートに近い状態にいるという結果もあり、ここが「放置してはいけないリスク」の部分です。

不登校で勉強しない状態が長く続くと、次のようなリスクがじわじわと大きくなっていきます。

  • 基礎的な学力が抜け落ち、進学先の選択肢が狭くなる
  • 中卒のまま時間が過ぎ、資格や学歴の面で就職に不利になりやすい
  • 「自分は何もできない」という自己肯定感の低下が続き、動き出す意欲がわきにくくなる
  • 家から出る習慣がなくなり、社会参加へのハードルが高くなっていく
  • 友人関係が途切れ、孤立感や将来への漠然とした不安だけが膨らむ

ここで大事なのは「今すぐ完璧に立て直さないと終わり」という話ではない、ということです。むしろ、今の段階でリスクを冷静に知っておくことで、「じゃあ、どこから少しずつ手をつけようか」という視点を持てるようになります

実際の進路イメージをざっくり整理

イメージしやすいように、不登校経験のある子がその後にたどりやすいルートを、ざっくり整理してみます。

ルートイメージポイント
全日制高校に進学出席や学力が整えば、一般的な高校受験で進学内申や受験準備が必要だが、サポートがあれば十分狙える
通信制・サポート校自分のペースで通学・在宅学習を組み合わせる不登校経験者が多く、メンタル面の配慮もされやすい
定時制高校夜間・午前部など、自分に合う時間帯で通える少人数で落ち着いた雰囲気の学校も多い
高卒認定から進学高認合格後、専門学校や大学へ進む年齢にとらわれず進路を組み立て直せる柔軟なルート
就労+学び直し働きながら通信制などで学力を補う社会経験を積みたい子に合うケースもある

表を見てもらうとわかるように、いきなり「このままじゃ一生ダメだ」と決まるわけではありません。むしろ、時間をかけて進路を組み立て直せるルートが増えているのが今の時代の特徴です。

大事なのは、リスクに目をつぶらずに「じゃあうちの子にとって、現実的で、かつ心がラクな選択肢はどこか?」という視点で情報を集めていくことです。

進路の条件は学校ごとに違うので、正確な情報は必ず各学校や自治体、公式サイトで確認し、最終的な判断は学校の先生や進路の専門家にも相談して決めていきましょう。

勉強しない心理と背景要因

「こんなに将来が心配なのに、どうして勉強しないの?」と感じるとき、つい「やる気がない」「怠けている」と見えてしまうことがありますよね。

でも、不登校の子どもが勉強しない背景には複雑な心理が重なっていることが多いため、表面だけ見て「サボり」と決めつけてしまうと、本当に必要なサポートのポイントを見落としてしまいます。

よくある心理パターン

不登校の子が勉強しないとき、よく見られる心理状態を少し掘り下げてみます。

  • 学校のつらい記憶と勉強が結びついている
    教室での失敗体験やいじめ、叱責などがトラウマになっていて、教科書を見るだけで当時の感覚がよみがえり、胸が締めつけられる感覚になることがあります。
  • 「どうせ自分なんてできない」というあきらめ
    テストの点数や通知表、周りと比べたときの劣等感から、「頑張ってもムダ」「やる前から負けている」と感じてしまい、スタートラインに立てないことも多いです。
  • 心身のエネルギー不足
    長く続いた緊張やストレスで、いわゆる「燃え尽き」のような状態になっていることもあります。頭では「やらなきゃ」とわかっていても、身体が動かない感覚ですね。
  • 完璧主義ゆえのストップ
    「ちゃんとノートを取れない自分はダメ」「100点を取れないなら意味がない」と極端に考えてしまい、「中途半端にやるくらいなら、最初からやらない方がマシ」と感じてしまう子もいます。
  • ゲームやスマホだけが安心できる居場所
    現実世界で傷ついた経験が多いと、オンラインゲームやSNSだけが「自分を受け入れてくれる世界」になります。そこから離れることが、本人にとっては命綱を手放すような怖さを伴うこともあります。

こうした心理状態だと、親からは「だらだらしているだけ」に見えても、頭の中では常に「やらなきゃ」「でも怖い」「どうせ無理」というブレーキとアクセルが同時に踏まれているような状態になっていることが多いです。

そりゃあ、前に進めないよね…という感じなんですよね。

まずは「安心」と「理解」が土台

この状態で、「勉強しなさい」「将来どうするの」と責める言葉が増えてしまうと、子どもはますます自分を責め、親との会話も閉ざしてしまいがちです。

だからこそ、最初のステップは「勉強させる」ことではなく、以下の3つがとても大事になります。

  • 家を安心して過ごせる場所にしていくこと
  • 子どもが抱えているつらさや不安を、評価せずに聞いていくこと
  • 「あなたの味方だよ」というメッセージを、言葉と態度で繰り返し伝えること

ここが整ってくると、少しずつ「勉強の話をしても大丈夫かも」という空気が生まれてきます。

心理的な背景は、一人で抱え込むと親もすごく消耗します。

スクールカウンセラーや心理士、不登校専門塾の講師など、子どもの心の状態を一緒に整理してくれる大人をチームに加えることで、少しずつトンネルの出口が見えてくることが多いですよ。

必要に応じて、医療機関や専門機関とも連携しながら進めていくと安心感も違ってくるでしょう。

勉強しないは甘えでない理由

親がしんどくなる大きな原因の一つが、「これは本気で困っているのか、それともただの甘えなのか?」という見極めが難しいことです。

特に、ゲームや動画ばかりで生活リズムが乱れてくると、「さすがに甘えでは?」と感じる瞬間もありますよね。「このまま許していたら、本当に何もやらない大人になってしまうのでは…」と不安になるのも無理はありません。

しかし、不登校の子どもが勉強しない状態は、単純な甘えとは全く別物であることがほとんどです。

本人の口から「学校が怖い」「勉強が怖い」とはっきり言葉に出せていないだけで、心の中ではかなり必死にもがいていることが多いのです。

「甘え」に見える行動の裏側を、以下で解説します。

  • 学校で傷ついた経験が整理されていない
    からかわれたり、失敗を笑われたり、先生との関係でつらい思いをしていたり。こうした経験をまだうまく言語化できず、「とにかく学校のことを考えたくない」という防衛反応になっていることがあります。
  • 自己評価が極端に低くなっている
    「どうせ自分なんて何をやってもムダ」「普通の人とは違う」といった思い込みが強く、「努力してうまくいかなかったらもっと傷つくから、最初からやらないでおこう」と無意識にブレーキをかけているケースもあります。
  • 家族との関係を壊したくない気持ち
    反抗的に見える子でも、心の中では「本当は親をガッカリさせたくない」という思いを抱えていることが多いです。その葛藤が、イライラや暴言、無視という形で出てしまうこともあります。

こうして見てみると、「甘えている」のではなく、「今の力ではこれ以上耐えられない」「どうしていいかわからない」というサインであることが多いのが分かると思います。

甘えかどうかより大事な視点

「甘えかどうか」をジャッジするよりも、「なぜ今、この行動しか選べないのか」を一緒に考える方が、ずっと建設的で、親子ともに楽になります。

もちろん、どこかのタイミングで「自分のことは自分で決めていく」練習は必要です。ただ、それは心の安全基地が育ってからでかまいません。具体的には、以下の通りです。

  • 子どもが安心して気持ちを話せる大人が1人以上いる
  • 生活リズムが大きく崩れず、ある程度の自己管理ができてきた
  • 「ちょっとなら頑張ってみてもいいかも」と本人が感じられる瞬間がある

こうした条件が整ってくると、「じゃあ、週に1回だけは朝起きてみようか」「この科目だけ、テキストを開いてみようか」といった「小さな自己決定」ができるようになってきます

境界線の引き方やルール作りに自信がないときは、学校や支援機関、不登校専門塾などの第三者に入ってもらい、一緒に「家のルール」を設計していくのがおすすめです。

勉強しない小学生の原因

勉強しない小学生の場合、「そもそも学習の土台になる生活リズム」や「学校での安心感」が崩れていることが多いです。

特に小学生は、自分の状態を言葉で説明することが難しいので、行動や表情、ちょっとした言動からサインを読み取っていく必要があります。

「なんとなく元気がない」「やたらと怒りっぽくなった」など、パッと見では分かりにくい変化も多いんですよね。

小学生でよくあるサインと背景を、以下に紹介します。

  • 朝になるとお腹や頭が痛くなる
    学校が近づくと体調不良を訴えるのは、「行きたくない」をうまく言葉にできないサインであることが多いです。病院では異常が見つからないことも少なくありません。
  • 宿題のときだけ極端にイライラする
    「やりたくない」「できない自分を見たくない」「親に怒られたくない」といった気持ちが混ざって、プリントをぐしゃぐしゃにしたり、泣き出したりすることもあります。
  • 友達関係や先生との相性のストレス
    「友達に遊びを断られた」「先生にきつく叱られた」などの出来事が積み重なって、「学校=嫌なところ」というイメージが強くなってしまうこともよくあります。
  • 読み書き・計算などのつまずき
    実は発達特性や学習障害が背景にあり、がんばっているのにうまくいかず、「勉強=苦痛」というイメージが定着してしまっている場合もあります。
  • 家では妙にテンションが高い/逆に無表情
    学校の話題になると急に黙り込んだり、ふざけてごまかしたりするのは、「話題にしたくない」という心の防衛の可能性もあります。

この段階で「とにかく宿題を終わらせなさい」「サボってないで机に座りなさい」と勉強を最優先にしてしまうと、「勉強=怒られるもの」「勉強=自分のダメさを突きつけられるもの」として刷り込まれてしまいがちです

そうなると、後から勉強へのイメージを修正するのに、かなり時間とエネルギーが必要になります。

小学生には「安心」と「遊び」の再構築が重要

小学生のうちは、勉強の遅れは後からいくらでも取り戻せます。それよりも、以下のように、「生きる土台」を整えていくことの方が、長い目で見るとずっと大切です。

  • 親子のスキンシップや雑談の時間を増やして、家を安心できる場所にする
  • ゲームや動画以外にも、「少し楽しい」と感じられる遊びを一緒に見つける
  • 寝る時間・起きる時間を、少しずつ前後15分単位くらいで整えていく

勉強そのものは、最初は「1日1問の計算」「好きな本の音読1ページ」といったレベルでも十分です。

不登校専門の個別指導塾では、「今の学年」にこだわらず、つまずきの手前までさかのぼってゲーム感覚で学び直すようなカリキュラムを組むこともできます。

発達特性や学習障害が疑われる場合は、学校や相談機関、小児科・専門外来などと連携しながら、どこまで学校に合わせるか、どこからオーダーメイドで支えるかを一緒に考えていきましょう。

勉強しない中学生の進路が不安

中学生の不登校になると、どうしても「高校受験に間に合うのか」「このまま中卒で終わってしまうのではないか」という進路の不安が大きくなります。

特に中学2〜3年生のタイミングで不登校になり、勉強しない状態が続くと、親の焦りもマックスになりやすいですよね。「せめて高校だけは出てほしい」という思いも、すごくよくわかります。

今は進路の選択肢が本当に多い

ただ、今は進路の選択肢が昔よりもかなり増えています。全日制高校にこだわらなくても、「その子に合ったペースで通える」学校がたくさんあります。

中学不登校からでも選びやすい進路の一例を、以下に紹介します。

  • 通信制高校・サポート校
    レポート提出やスクーリングを組み合わせて、自分のペースで単位を取っていくスタイル。週1日の通学から選べる学校もあり、不登校経験者が多く在籍しています。
  • 定時制高校
    夕方から夜にかけて通学する学校が多く、クラス人数も少なめ。落ち着いた環境で勉強したい子には向いています。
  • 高卒認定試験(高認)
    高校卒業と同等の学力を証明する国家試験。合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格を得られます。
  • 就労支援+学び直し
    職業訓練や就労支援を利用しながら、通信制高校などで学力を補っていくルートもあります。

通信制高校や定時制高校の活用については、当サイトの「不登校の高校受験で焦らないための進学サポートガイド」でも詳しく解説していますが、「全日制に行けなかったら終わり」では全くありません。

むしろ、生活リズムやメンタルの状態を整えながら通える学校の方が、長く安定して通学できるケースも多いです。

「今やっていない=一生やらない」ではない

不登校で勉強しない中学生を見ると、「この子はこの先ずっと勉強しないんじゃないか」と未来を悲観しがちです。しかし、実際には以下のタイミングで、遅れていた学習を取り戻すケースもたくさんあります。

  • 高校進学のタイミングで「このままではまずい」と本人がスイッチを入れる
  • 18〜20歳で進路の必要性を自覚して、高認や通信制から学び直す
  • 就労経験を通じて「勉強しておけばよかった」と気づき、夜間や通信で高校卒業を目指す

もちろん早く動けるに越したことはありませんが、「今やっていない=一生やらない」ではないということは、ぜひ覚えておいてほしいポイントです。

とはいえ、進学に関する条件や必要な学力は学校によってかなり違います。通信制高校でも、面接のみの学校から、学力試験を課す学校までさまざま

受験や入学の基準については、それぞれの学校の公式情報やパンフレットで必ず確認し、最終的な判断は進路指導の先生や受験の専門家と相談してくださいね。

不登校で勉強しない将来を変える支援

ここからは、「じゃあ具体的に何をすれば、不登校で勉強しない将来を少しずつ明るい方向へ動かせるのか」を整理していきます。

親ができる関わり方、勉強を再開するステップ、そして不登校専門塾など外部の力をどう使うかを、順番に見ていきましょう。

全部を一度にやる必要はありません。あなたの家に合いそうなところから、1つだけ試してみるイメージで読んでみてください。

子どもが勉強しない場合はどうするか

子どもが勉強しない場合、まずやってはいけないのは、「勉強しないならゲーム禁止」「このままだと将来終わるよ」といった、恐怖や禁止だけで動かそうとする対応です。

短期的には少し動くかもしれませんが、長い目で見ると親子関係がこじれ、ますます勉強への抵抗感が強くなってしまいます。「親にバレないように隠れてサボる」という方向に行きやすくなってしまうんですよね。

そのため、いきなり「勉強させる」のではなく、以下のようにまずは現状を一緒に見える化することが大切です。ここを丁寧にやると、子ども自身が「ちょっとこのままじゃまずいかも」と気づくきっかけになります。

  • 1日の過ごし方(起床・就寝・ゲーム時間など)をざっくり書き出す
  • 最近つらかった出来事・楽しかった出来事を紙に並べてみる
  • 「今いちばん困っていることは何か」を、親子それぞれ書いてから見せ合う

この時に大事にしたいポイントは、親の意見を押しつけるのではなく、子どもの言葉をそのまま受け止めることです。

「そんなの甘えだよ」ではなく、「そう感じているんだね」「そこがいちばんしんどいんだね」と、まずは理解のスタンスを見せること。そうすると、子どもも少しずつ「本音」を出しやすくなります。

「困りごと」を一緒に整理する

現状を書き出したら、次はそこから「変えたいところ」と「今はそのままでいいところ」を一緒に分類します。

  • 寝る時間が遅すぎて朝がしんどい → 変えたい
  • ゲームは完全にはやめたくない → そのまま(ただし時間は相談)
  • 数学は今は触りたくない → そのまま(後回し)
  • 社会の動画を見るのはわりと平気 → 変えてみてもいい

上記の感じで、「全部だめ」ではなく「変えたいところだけ」に焦点を当てると、子どもも前向きに考えやすくなります。

勉強しない状態を変えるスタートラインは「親が困っているから」ではなく、「子ども自身が少しだけ変わりたいと思えた瞬間」です。

もしどうしても家庭内での会話が難しい場合は、第三者に入ってもらうのも一つの方法です。

例えば、不登校専門の個別指導塾では、まず雑談からスタートして、信頼関係ができたタイミングで勉強の話にゆるやかに移っていくことが多いです。

「家だとケンカになる話も、第三者がいると不思議とスムーズに話せる」というのは、よくあることですよ。

親ができる具体的な声かけ

勉強のことを話そうとすると、つい「ちゃんとやりなさい」「このままだと大変なことになるよ」と言ってしまいがちですよね。親も不安なので、どうしても言葉が強くなってしまいます。

でも、不登校の子にとっては、その一言が「また責められた」「どうせ自分はダメなんだ」と感じられてしまうこともあります

そのため、親が避けたい声かけの例とその理由を、以下にまとめました。

  • 「みんな学校に行ってるのに、あなただけサボっている」
    → 「自分はダメな存在」というメッセージとして届きがちで、自己肯定感を大きく傷つけます。
  • 「そんな態度じゃ社会に出てから通用しないよ」
    → まだ社会のイメージが持てない年齢だと、ただ漠然とした恐怖だけが残ってしまいます。
  • 「ゲームする時間があるなら勉強しなさい」
    → 本人にとって唯一の逃げ場を否定されている感覚になり、親への不信感につながることがあります。

これらは、親の本音として出てきやすい言葉ですが、逆効果になりやすいので注意したいところです。

一方で、次のような声かけは、子どものペースを尊重しつつ、将来の話も少しずつ共有するのに役立ちます。

  • 「最近、体の調子や気持ちはどう?」
  • 「今の生活で、いちばんしんどいところってどこ?」
  • 「もし、今よりちょっと楽になるとしたら、何が変わっていたらいいと思う?」
  • 「将来のことは、今すぐ決めなくて大丈夫。一緒に情報だけ集めてみようか」
  • 「勉強を再開するとしたら、どの教科からならやってもいいと思う?」

ポイントは、Yes/Noで答えられる質問よりも、「どう思う?」「どれがいい?」と選択肢を渡す質問を増やすことです。子どもが自分で考えて答えられる質問が増えると、「自分の意見を持ってもいいんだ」という感覚も育ちます。

声かけがうまくいかないときは、親自身が疲れ切っていることも少なくありません。そんなときは、一度親側が相談できる場を持つこともとても大事です。

不登校の高校生への関わり方などは、当サイトの「不登校になりかけの高校生に親ができる具体的なサポート方法」も参考になると思います。親が少しラクになると、子どもへの声かけの空気も自然と柔らかくなっていきますよ。

勉強を再開するステップを整理

「よし、勉強しよう」となっても、いきなり学校と同じペースで進めるのはほぼ不可能です。むしろ、そこで無理をすると、また一気にブレーキがかかってしまい、「やっぱり自分には無理だ」と自己否定が強くなることもあります。

ここでは、無理なく勉強を再開するためのステップを、できるだけ具体的に整理しておきます。

ステップ1:学びのハードルを極限まで下げる

最初の目標は「勉強の習慣をつくる」ではなく、「勉強に触れることへの抵抗感を下げる」です。そのためには、以下のように「これならできそう」と思えるレベルまでハードルを下げてしまうことです。

  • 1日5分だけ、好きな教科のテキストを眺める
  • 計算ドリル1問だけ、漢字1個だけなど「一瞬で終わる」タスクにする
  • 教科書を開くのがしんどければ、解説動画を見るだけでもOKにする
  • やった日はカレンダーにスタンプや丸をつけて可視化する

ここで親が「そんな少しじゃ意味がない」と言ってしまうと、せっかく動き出しかけた気持ちがしぼんでしまいます。「たった5分」ではなく「5分でも動けた」という点に注目してあげてください。

ステップ2:成功体験を積み上げる

次に大事なのは、「やればできた」という、小さな成功体験をたくさん集めることです。

  • できたことを親がしっかり言葉でほめる(量ではなく「続けたこと」を評価)
  • テストの点より「昨日より5分長く集中できた」「前より嫌がらずに取り組めた」などプロセスをほめる
  • 週に1〜2回は完全オフの日を作り、「サボった」ではなく「リフレッシュ」として認める

勉強の量を増やすのは、成功体験がある程度たまってからで大丈夫です。焦る気持ちは本当にわかりますが、ここを飛ばしてしまうと、また振り出しに戻ってしまうことが多いんですよね。

ステップ3:外部の力を借りる

ある程度「勉強に触れること」への抵抗が下がってきたら、外部の力も少しずつ借りていきましょう。

  • オンライン家庭教師や通信教育で、家から出ずに学べる環境を整える
  • 不登校専門塾やフリースクールで、勉強と居場所をセットで確保する
  • 必要に応じて、学校と連携し、オンライン学習などが出席扱いになる制度が使えないか相談する

ステップを進めるスピードは、人によって本当にバラバラです。「同級生に追いつく」より「去年の自分より一歩進めたかどうか」を基準にしてあげてください。

学習量や進度はあくまで一般的な目安であり、正解は一つではありません。迷ったときは、学校の先生や支援機関、不登校専門塾など、複数の専門家の意見を聞きながら、お子さんに合うペースを探していきましょう。

おすすめの勉強法を紹介

不登校で勉強しない状態から再スタートするときは、「学校と同じやり方」にこだわらないことがとても大事です。

黒板を写して、教科書を読んで、問題集を解いて…というスタイルが合わなかったからこそ、今しんどくなっている可能性もあります。ここでは、実際に効果があったおすすめの勉強法をいくつか紹介しますね。

1. スマホ・タブレットを味方にする

動画授業や学習アプリは、不登校の子にとって非常に相性がいい場合があります。教科書を開くだけで拒否反応が出る子でも、YouTube風の解説動画ならスッと入っていくことも多いです。

  • 1本5〜10分程度の短い動画で1テーマずつ学べるサービスを選ぶ
  • 「集中して見られる本数」に応じて、1日1〜3本など無理のない目標を設定する
  • 視聴時間を「勉強時間」としてカウントし、「今日は20分勉強したね」と声をかける
  • 理解しづらい単元は、動画→問題→解説のサイクルをゆっくり回す

ゲームや動画を完全に敵視するのではなく、「勉強にも使える道具」として位置づけ直すことで、子どもも受け入れやすくなります。

2. 小さな「得意」を伸ばす勉強

不登校の子は、「自分はできない」という思い込みが強くなりがちです。だからこそ、得意な教科や好きな分野から伸ばす勉強法が効果的です。

  • ゲームが好きなら、確率やプログラミング、ゲーム制作系の入門講座につなげてみる
  • イラストが好きなら、美術やデザイン系の学びにつなげ、将来の仕事の話も一緒に調べてみる
  • 読書が好きなら、国語や社会の読解問題の素材として活用する
  • ものづくりが好きなら、理科実験や工作キットなどから理科への興味を広げる

「好き」をスタート地点にすると、勉強が「やらされるもの」から「自分が選ぶもの」に変わっていくので、モチベーションが続きやすくなります。

3. 不登校専門塾や個別指導を活用する

私が大切にしているのは、「勉強そのもの」ではなく「勉強を通して自己肯定感を取り戻す」という視点です。

不登校専門の個別指導塾では、出席扱い制度に対応したオンライン授業や、教室での少人数指導など、子どもの状態に合わせたカスタマイズができます。

たとえば・・・
  • 最初は雑談7:勉強3くらいの割合から始める
  • 「今日はここまでできたね」と小さな達成をその場で言語化する
  • 進路の情報も少しずつ共有し、「この科目はここにつながるよ」と意味づけする

上記の関わりを重ねることで、「自分にもできることがある」「この先生となら頑張れるかも」という感覚が育っていきます。

勉強法の向き不向きは人によって大きく違うので、具体的な教材やサービスを選ぶ際は、体験授業などをうまく活用しながら、お子さんと一緒に試してみてください

費用やサービス内容は変わることもあるので、正確な情報は必ず公式サイトで確認し、最終的な判断は専門家にも相談しましょう。

不登校専門塾の活用方法

不登校で勉強しない将来を明るくしていくうえで、私は「不登校専門の個別指導塾をうまく使うこと」をかなり大きな選択肢としておすすめしています。

とはいえ、「いきなり塾なんてハードルが高い」「そもそも通える気がしない」という声も多いので、ここでは利用のステップを具体的にイメージしてみましょう。

まず、不登校専門塾を選ぶときのポイントを、以下に紹介します。

  • 不登校の子どもを日常的に受け入れているか(実績や事例が公開されているか)
  • 勉強だけでなく、メンタル面のフォローや進路相談もしてくれるか
  • オンライン・通塾など、通い方を柔軟に選べるか
  • 子どものペースに合わせてカリキュラムを組んでくれるか(学年をさかのぼって学べるか)
  • 出席扱い制度など、学校との連携に慣れているか

特に、不登校専門をうたっている塾であれば、「今日は勉強なしで雑談だけ」という日があってもOKというスタンスのところも多いです。

勉強量よりも、「教室にアクセスできた」「オンラインにログインできた」という行動そのものを評価してくれるかどうかも、大きなポイントになります。

通い始めのリアルなイメージ

実際の現場では、いきなり週3〜4回通うのではなく、次のような流れになることが多いです。

  1. まずは親だけがオンライン相談や説明会に参加して、塾の雰囲気を確認する
  2. 子どもには、写真や動画・講師のプロフィールなどを見せてイメージを伝える
  3. 興味が持てそうなら、雑談中心の体験授業を1〜2回受けてみる
  4. 子どもが「ここなら大丈夫そう」と感じたら、月数回からスタートする
  5. 慣れてきたら、進路に合わせて回数や科目を増やしていく

一度に全部を変えようとせずに、「家」「学校以外の居場所」「将来の話ができる大人」という3つ目の柱として、塾を追加していくイメージですね。

親子だけで抱え込むよりも、第三者が入ってくれたほうが話がスムーズに進むことは本当に多いです。不登校専門の個別指導塾を、以下に2つ紹介します。

名称概要
キズキ教育塾不登校・高校中退などに対応する完全1対1の担任制。110分授業で、通塾・オンラインを自由に選択可能。学び直しと進路支援を一体化し、大学受験・定時制・通信制進学まで幅広く対応。
ティントル不登校専門のオンライン個別指導。30分単位で授業を設計でき、録画による復習機能も備える。講師と専任サポートチームが連携し、学習支援とメンタルケアを両立する仕組み。

それぞれ塾ごとの指導方針や料金体系は違うため、契約前には必ず最新の情報を公式サイトや資料で確認し、必要であれば教育相談窓口や専門家にもアドバイスをもらってください。

費用や授業内容はあくまで一般的な目安にとどまるので、最終的な判断は、あなたの家庭の状況とお子さんの状態をよく知る専門家と一緒に行うのがおすすめです。

不登校で勉強しない将来のまとめ

不登校で勉強しない将来を考えると、不安で胸が押しつぶされそうになりますよね。

「このままゲームとスマホだけの毎日になったらどうしよう」「高校も仕事もダメになってしまうのでは」と、夜中に一人で考え込んでしまう親御さんも多いと思います。

でも、統計や実際の事例を見ていると、多くの子が時間をかけながらも、通信制高校や定時制高校、高卒認定、就労支援などを通じて、自分なりの道を見つけています

スタートラインは人より遅くても、そこからグッと伸びていく子もたくさんいます。「今の状態だけで将来を決めつけないこと」そして「親子だけで抱え込まないこと」が、本当に大事なポイント。

家庭でできる声かけや生活リズムの工夫をしつつ、必要なときには学校や支援機関、不登校専門塾など、外部の力もどんどん頼ってください

不登校で勉強しない将来は、今ここからの一歩でいくらでも変えていけます。あなたとお子さんのペースで大丈夫です。完璧でなくていいので、「今日はこれだけやってみようか」という小さな一歩を、一緒に積み重ねていきましょう。

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この記事を書いた人

私は作業療法士の資格を有して、10年以上が経過しています。作業療法士として、心理学を学んでおり、人の気持ちに寄り添いながら仕事をしています。その知識と経験から、不登校でお悩みの方に向けて少しでもお手伝いができればと思い、当サイトを立ち上げました。少しでも、不登校の子どもを持つ親御さんの不安が解消できれば幸いです。

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