「不登校で塾だけ行くのはおかしいのかな」「学校には行けないのに塾には行けるってどうなんだろう」と、モヤモヤしながらスマホで検索している親御さんも多いと思います。
特に不登校の中学生や高校生の場合は、高校受験やその先の進路も気になるので、塾に通うかどうかの判断がますます重く感じられがちです。
そこで、この記事では、親であるあなたが「不登校で塾だけ行く」という状況をどう受け止めればいいのかや、塾に行くメリットとデメリット、塾が怖いと感じる子への対応、といったテーマを一つずつかみくだいてお話しします。
さらに、塾にも行けなくなったときに助けになるオンライン対応の不登校専門個別指導塾や、テストを受ける・受けないの判断のポイント、学校外の学びが出席扱いになる制度の概要もお伝えします。
読み終わるころには、「うちの子にとって、一番負担が少なくて、ちゃんと将来につながる選択はこれかな」と、今より少しだけ安心して考えられるようになっているはずです。
- 不登校でも塾だけ行く状態の意味とリスクを整理できる
- 昼間の塾通いを含めた通いやすい学習環境の作り方が分かる
- テストを受けたくない気持ちとの付き合い方や進路への影響を理解できる
- 不登校専門の個別指導塾やオンライン塾の活用イメージが持てる
不登校でも塾だけ行く理由と背景を整理

まずは、「不登校なのに塾だけ行く」という状態が、決して珍しいことではないというところから整理していきます。
学校と塾では、人間関係や空気感、時間割、求められる振る舞いがまったく違います。そのため、学校はどうしても無理だけれど、塾ならなんとか行けるという子は少なくありません。
子どもの感覚としては、学校はいろいろなことが詰め込まれた「生活の場」、塾は比較的自由度の高い「サービスの場」に近いイメージです。
先生と生徒の距離感や、クラスメイトとの関わり方、失敗したときのダメージの大きさなどが、かなり違うんです。
ここでは、学校と塾の違い、不登校の子どもが塾にだけ行きやすい心理的な理由、そして親としてどんなふうに受け止めるとよいのかを見ていきます。
「塾だけ行く」のを責めるより、「ここは今の子どもにとって貴重な居場所なんだ」と理解できると、親の心も少し軽くなるはずですよ。
この章のポイント
- 学校と塾では「求められる役割」と空気がまったく違う
- 塾だけ行くのは「逃げ」ではなく一歩前進である場合も多い
- 親が不安をぶつけすぎると、せっかくの安心できる居場所がつぶれてしまうこともある
昼間に塾へ通う環境とは
不登校になると、どうしても生活リズムが夜型に崩れがちです。「朝から学校へ行く」のは難しくても、昼過ぎ〜夕方なら動けるという子も少なくありません。
最近は、そういった子どもたち向けに昼間に開講している個別指導塾や、不登校生向けのデイタイムコースを持つ教室も増えてきました。
学校に行けない代わりに、昼間の時間帯に塾で勉強したり、おしゃべりをしたりしながら少しずつ社会とのつながりを保つスタイルですね。
「毎日通うのは無理だけど、週に1〜2回なら行けそう」という子には、ちょうどいいステップになることも多いです。
教室によっては、個別ブースでの学習や、ソファスペースでの雑談タイムなどを取り入れていて、「勉強だけ」を目的にしすぎず、安心感を重視しているところもあります。
昼間の塾通いで意識したいポイント
- 開始時間が子どもの起床リズムに合っているか(いきなり朝10時スタートはハードルが高いことも)
- 教室の雰囲気が静かで、他の生徒の人数も含めて子どもが落ち着いていられそうか
- 具合が悪くなったときに、すぐに休憩や途中帰宅が許される柔軟さがあるか
- 「学校の代わり」ではなく「居場所のひとつ」として位置づけられているか
昼間に通える塾・教室のイメージを整理すると、だいたい次のような感じになります。
| タイプ | 主な内容 | 向いている子のイメージ |
|---|---|---|
| 個別指導塾(昼間コース) | 1対1〜1対2の授業、学習計画のサポート | 勉強の遅れをていねいに取り戻したい子 |
| フリースクール型教室 | 自習・交流・イベントなど、学習+居場所 | 人とのつながりも少しずつ増やしたい子 |
| オンライン個別指導 | 自宅から接続、ビデオ通話でマンツーマン | まだ外出がしんどいけれど勉強はしたい子 |
「どれが正解」というより、あなたの子が「これならちょっとやってみてもいいかも」と思える形から始めるのが一番です。
また、昼間に通える塾が近くにない場合は、在宅で利用できるオンライン個別指導や、通信教材と併用する形も選択肢になります。
オンラインなら、初回は顔出しなし・音声だけでスタートできるところもあり、対面よりも心理的ハードルが低い場合もあります。
いきなり週5日フルで通わせるのではなく、週1〜2回からスタートして様子を見ると、子どもの負担も小さくて済みます。
昼間の時間帯の通塾や、そもそも塾が怖いと感じている場合の塾選びについては、「不登校で塾が怖いと感じる子が安心して学べる塾選びガイド」でも、より詳しく整理しています。
具体的な教室の雰囲気のチェックポイントなども載せているので、あわせて参考にしてみてください。
中学生が塾だけには通える心理背景

特に中学生の不登校では、「学校には行けないのに塾だけには通える」というケースがよくあります。親から見ると矛盾しているように見えて、「サボりなのかな」「甘えなのかな」と不安になるところですよね。
周りの大人から「塾に行けるなら学校だって行けるでしょ」と言われてしまい、親子でつらい思いをしていることもあります。
でも、子どもの感覚としては、学校と塾はまったく別物です。学校では、授業だけでなくクラスメイトとの関係、先生とのやり取り、部活動、行事など、常に誰かに見られているような緊張感があります。
クラス替えや部活の強い上下関係、いじめやからかいなど、人間関係のストレスが大きくなりがちなのも学校です。
一方で塾は、基本的には「勉強をする場所」であり、集団塾でも授業時間だけ集中していればOKという雰囲気のところが多いです。
また、席順も固定されていないことが多く、クラス全員と仲良くしなければならないわけでもありません。先生との距離も比較的近く、「学校の先生より話しやすい」と感じる子もたくさんいます。
中学生が塾だけ行けるようになる理由
- 関わる人が限定されている:学校よりも人数が少なく、「この先生さえいれば大丈夫」という安心感を持ちやすい
- 途中でやめてもやり直しがきくと感じる:合わなければ塾を変える選択肢があり、学校ほど「一度抜けたら終わり」とは感じにくい
- 役割がシンプル:勉強していれば良いという分かりやすさがあり、掃除や委員会、部活などの役割がない
- 評価される場面が限定される:テストや授業中の発言など、評価されるタイミングが学校より少なく、プレッシャーが軽い
こうした違いが積み重なって、「学校は怖いけれど塾ならギリギリ行ける」「塾の先生とは話せる」となる子がいるわけです。
本人からすると、「全部ダメ」ではなく、「ここならまだ大丈夫」という最後の糸のような場所になっていることもあります。
親としては、塾だけには通える中学生を見てモヤモヤする気持ちも分かりますが、「塾に行けているのは、外とつながる貴重な一歩」と捉えてあげることが大事です。
「塾に行けるなら学校も行きなさい」と責めてしまうと、子どもは「じゃあ塾もやめる」となってしまうリスクもあります。
親としてできる関わり方のコツ
- 「塾に行けてえらいね」「今日は大変だったね」と、行けたこと自体を認める声かけを増やす
- 通塾の頻度や教科の数を、子どもと一緒に決める(「週何回くらいなら続けられそう?」と聞いてみる)
- 学校の話をするときは、「行けない理由」を責めるのではなく、「どこが一番しんどい?」と具体的に聞いてみる
- 学校復帰だけをゴールにせず、「今、塾でどんなふうに学べているか」にも目を向ける
中学生の時期は、進路の話題も増えてきます。「このままじゃ高校に行けないんじゃないか」「内申が足りなくなるんじゃないか」と、不安が一気にふくらみやすい学年でもあります。
だからこそ、「今は学校が難しくても、塾や家庭学習でできることはあるよ」「進路の選択肢はひとつじゃないよ」というメッセージを、親が一番近くで伝えてあげられると心強いです。
実力テストとの向き合い方
不登校になると、学校の定期テストや実力テストをどうするかも悩みどころです。「テストだけでも受けさせなきゃ」と焦る一方で、子どもがテスト前になると極端にしんどくなることもありますよね。
まず大事なのは、実力テストを「将来をすべて決めるもの」と捉えすぎないことです。
もちろん、高校受験や進路の資料としてまったく影響がないわけではありませんが、実力テストの点数が悪くても、あとからいくらでも学び直しはできます。
特に、今は通信制高校やサポート校、オンライン高校、社会人からの学び直しなど、進路の選択肢は昔よりもずっと広がっています。「今ここで100点を取らないと人生が終わる」というほど、テストの一回一回は重くありません。
テストの意味を整理してみる
- 「今の得意・苦手を知るための材料」としてのテスト
- 「受験の練習」として、試験会場の雰囲気に少し慣れておくためのテスト
- 「学校とのつながりを最低限キープする」ために活用するテスト
このように、テストの役割を少しゆるく捉え直してみると、「受けなきゃ将来が終わる」という極端な不安からは離れやすくなります。
塾に通っている場合は、テストの前後のフォローを塾の先生にお願いするのもおすすめです。
「テスト前だから無理やり学校に行きなさい」というより、「今回はテストにどういう形で関わるのが良さそうか、一緒に相談してみよう」というスタンスでいられると、子どもも本音を話しやすくなります。
テストを受けるかどうかの考え方
- テストのために体調を崩すくらいなら、今回は見送る選択もある
- 受ける場合は、「結果」よりも「試験会場に行けた」「途中まで頑張れた」ことを評価する
- テスト対策を塾や家庭教師にサポートしてもらい、親子だけで抱え込まない
- テスト後は点数の良し悪しだけでなく、「どの教科がやりやすかったか」「何がしんどかったか」を一緒に振り返る
塾に通っている場合は、「実力テストの結果をどう扱うか」「学校とどこまで連携するか」を、塾の先生とも共有しておくと安心です。
テスト結果を見て、子ども本人より先に親や先生が落ち込んでしまうと、子どもはますますテストが怖くなってしまいます。あくまで、「これからの学び方を一緒に考えるための材料」として扱うイメージでいきましょう。
進路の話に不安がある場合は、当サイトの「不登校でも将来ニートは回避できる進路・就学支援の解説」も参考になると思います。「テストでつまずいた=将来おしまい」ではなく、そこから違うルートを選ぶことや、支援制度についても解説しています。
テストを受けたくない時の選択肢

「テストを受けたくない」と子どもが言うと、親としてはすごく不安になりますよね。「ここで受けさせておかないと、ずっと逃げ癖がつくのでは」「高校受験で困るんじゃないか」と心配になる気持ちもよく分かります。
周りの保護者から「うちはちゃんと受けさせてるよ」と聞くと、焦りが倍増してしまうこともあると思います。
ただ、テストを受けたくない理由はさまざまです。問題が解けるかどうかの不安だけでなく、教室に入るのが怖い、先生や友達に会いたくない、時間に縛られるのが苦しい…など、心理的なハードルが重なっていることも多いです。
「どうせできないから受けたくない」というより、「怖すぎて頭が動かなくなるからそもそも問題に向き合えない」という子もたくさんいます。
そこで、テストを受けること自体をゴールにして、「テストだけは受けなさい」とプレッシャーをかけすぎると、かえって勉強そのものが嫌いになったり、親子関係がぎくしゃくするリスクがあります。
重要なのは、本人の体調と気持ちを尊重しながら、「今回はどうするのが一番ダメージが少ないか」を一緒に考えることです。
テストを受けさせるかどうかより、「子どもがこれからも学びに戻ってこられる心理的な余力を残せるかどうか」の方が大事なときもあります。
テストを受けたくないときの具体的な対応例
- 学校と相談して、別室受験や時間短縮、日程の変更などの配慮をお願いする
- 今回は見送る代わりに、塾や家庭で「模擬テスト形式の勉強」を少しだけやってみる
- テストの点ではなく、「勉強に向き合えた時間」「机に座れた時間」を一緒に振り返る
- テストの話をするときは、「なんで受けないの?」ではなく「どういう形ならチャレンジできそう?」と聞いてみる
どうしても勉強に手がつかない時期が続く場合は、親が直接教えようと頑張りすぎるよりも、第三者の力を借りた方がスムーズに進むことも多いです。
家庭教師やオンライン個別指導、不登校専門の学習支援など、「怒られずに質問できる大人」が一人いるだけでも、子どもの安心感はかなり変わります。
親としては、「ここで踏ん張らせないと」と思う場面も多いですが、子どもの心や体が悲鳴をあげているときに無理やり押し出すと、その後に大きく反動が来てしまうこともあります。
長い目で見て、「今は回復の時期」「今は少し挑戦してもよさそうな時期」とメリハリをつけながら、テストとの距離感を調整していけるといいですね。
どうしても勉強に手がつかない時期が続く場合は、親が直接教えようと頑張りすぎるよりも、当サイトの「不登校で勉強しない子どもの将来不安への具体的な備え方」も参考にしながら、外部の力を借りるタイミングを考えてみてください。
「勉強させる」ではなく、「一緒に支えてもらう」という感覚で、うまく周囲の大人の力を使っていきましょう。
不登校でも塾だけ行く子の進路と塾活用法

ここからは、「不登校でも塾だけ行く」状況を生かしながら、進路や将来につなげていく具体的な方法を見ていきます。
今は不安なことが多いと思いますが、塾やオンライン個別指導をうまく使えば、学校に通っている子とは違うルートからでも、進学や就職につなげていくことは十分可能です。
この章では、塾が出席扱いになる制度のこと、親のサポートのコツ、不登校専門の個別指導塾の活用法、そして塾と家庭学習を組み合わせて実力を伸ばしていく考え方などを整理していきます。
また、もし今後塾にも行けなくなった場合に備えて、オンライン個別指導や訪問型の学習支援など、「家から出られなくても学びを続ける選択肢」についても触れていきます。
この章のポイント
- 塾が出席扱いになる制度を知っておくと、進路の選択肢が広がる
- 親のサポートは「励ますより、安心させる」が基本
- 不登校専門の個別指導塾やオンライン塾は、塾にも行けなくなったときの重要な受け皿になる
- 塾と家庭学習を組み合わせて、少しずつ実力を積み上げることができる
塾が出席扱いになる制度のポイント
最近よく話題になるのが、「塾やオンライン学習での学びが学校の出席扱いになる制度」です。
これは、一定の条件を満たした場合に、学校外の学習を学校の出席としてカウントできるという仕組みで、自治体や学校によって運用が少しずつ違います。
ニュースやSNSなどで「フリースクールに通っている分が出席扱いになった」「オンライン教材を使った自宅学習がカウントされた」という話を聞いたことがあるかもしれません。
文部科学省は、不登校の子どもたちの多様な学びを評価するために、学校外の公的機関や民間施設での学びを指導要録上「出席扱い」とできるガイドラインを出しています。
公的な考え方としては、「学校に登校することだけをゴールにするのではなく、社会的に自立していけるよう支援する」という方針が打ち出されているんですね。(出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」)
出席扱いになるための一般的な条件の例
- 学校と保護者、塾やオンラインサービスの三者で連携していること
- 学習内容が学校の教育課程と大きくずれていないこと
- 学習時間や進捗を、学校側に報告できる仕組みがあること
- 子ども本人が、その学びを通じて社会的な自立に向けた努力をしていると学校が判断できること
出席扱い制度を考えるときの整理表です。
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| どこで学ぶか | 塾・フリースクール・オンライン教材など。学校が学習内容を把握できるかが大事 |
| 誰が関わるか | 保護者と学校、学習支援側(塾など)の連携が取れているか |
| 何を学ぶか | 学校の教科と完全に同じでなくても、学年相当の学習が行われているか |
| どう記録するか | 学習時間・内容・出席状況を、学校に報告できる形で残せるか |
こうしたポイントを押さえておくと、学校との相談もスムーズになりやすいです。
出席扱い制度を利用できれば、内申や出席日数の面での不安が少し軽くなるかもしれません。ただし、制度の有無や詳細は自治体や学校ごとに違うため、「うちの地域でも使えるのかな?」と思ったら、必ず在籍校に確認してください。
「こういう塾やオンライン学習を利用しているのですが、出席扱いの制度を検討してもらえますか?」と、担任の先生や生徒指導の先生に相談してみるところからで大丈夫です。
出席扱いに関する情報は、自治体や学校の方針変更で変わることがあります。正確な情報は公式サイトや学校からの案内をご確認ください。
具体的な手続きや判断については、最終的な判断を学校や教育委員会などの専門家にご相談ください。親だけで判断しようとせず、分からないことは遠慮なく質問していきましょう。
親のサポート方法の基本

不登校で塾だけ行く状態が続くと、親の気持ちもジェットコースターのように揺れます。「塾に行けているだけですごい」と思う日もあれば、「どうして学校には行けないの?」とイライラしてしまう日もありますよね。
気持ちに余裕があるときは優しく声をかけられるのに、疲れているときはキツい言葉が出てしまって自己嫌悪…という相談も、本当によく聞きます。
そんなときにまず意識したいのは、「結果ではなく、今日できた一歩を見る」というスタンスです。
学校に行けたかどうか、テストを受けられたかどうかだけでなく、「今日は塾に行くって準備までした」「教室には入れなかったけど、建物の前までは行けた」など、小さな前進を一緒に喜ぶことが、回復の土台になります。
親のサポートで大事にしたいこと
- 「なんで?」と責めるより「どう感じているの?」と聞いてみる
- 「ちゃんとしなさい」より「今のペースでも大丈夫だよ」を増やす
- 塾や学校の先生と情報を共有し、親だけで抱え込まない
- 親自身の休息や相談先(カウンセラー・支援機関)も確保しておく
特に、「親自身の休息」は、つい後回しになりがちですがとても大事です。あなたが限界まで頑張り続けてしまうと、どうしても言葉がとがってしまったり、子どもの不安をそのまま受け止めきれなくなってしまいます。
「今日はちょっと疲れているから、〇〇さん(支援機関や家族)にも相談してみるね」と、あなた自身が誰かに頼る姿を見せることも、子どもにとっては安心材料になります。
また、塾に関しては、「勉強のことは塾にお任せする」と割り切るのも一つの方法です。親は生活リズムと心のケア、塾は学習面、学校は在籍や手続きというように役割分担ができると、あなたの負担も少し軽くなります。
「全部自分がどうにかしなきゃ」と思わなくて大丈夫ですよ。
- 完璧な対応を目指さない(多少失敗してもOK)
- 子どもの「できたこと」を一緒に探す
- 困ったら早めに外部の専門家に相談する
親のサポートは、完璧である必要はありません。むしろ、「時々失敗しながらでも、あなたの味方でい続けるよ」というメッセージが子どもに伝わることのほうが大切です。
あなた自身が「それでもなんとかやっている自分」を認めてあげることも、サポートの一部だと思ってください。
不登校専門の個別指導塾の特長

「普通の塾にはどうしても通えない」「集団の雰囲気が怖くて教室に入れない」という子にとって、不登校専門の個別指導塾は心強い選択肢になります。
一般的な学習塾との大きな違いは、「勉強を教えること」だけでなく、「生活リズムや心の回復も含めてサポートする」ことを前提にしている点です。
不登校専門の塾では、「学校に戻すこと」だけを目標にしていないところが多く、「その子の今の状態に合わせて、一段ずつ階段を上っていく」イメージで関わってくれます。
いきなり週5日・毎回2時間の授業ではなく、最初はオンラインで10〜20分顔を合わせるところからスタートして、慣れてきたら時間を伸ばしたり、対面に切り替えたりといった柔軟な対応をしてくれる場合も多いです。
不登校専門の個別指導塾によくある特長
- 登校刺激を最小限にし、学校に戻すことだけをゴールにしない
- 一人ひとりの状況に合わせて、学習ペースや内容を柔軟に調整してくれる
- オンラインと対面、訪問指導などを組み合わせて、外に出られない時期でも学びを継続できる
- 保護者向けの面談や相談の時間をしっかり確保してくれる
- 不登校の子どもと関わった経験のある講師が多く、対応に慣れている
特に、オンラインでも勉強できる不登校専門の個別指導塾は、「塾にも行けなくなってしまった」「外出自体がしんどい」というタイミングの大切な受け皿になります。
画面越しでも、信頼できる大人と定期的につながれることで、生活リズムや自己肯定感が少しずつ戻ってくる子も多いです。「今日は話すだけでもOK」といった柔らかいスタートを切れるのも、不登校専門塾ならではの強みです。
どんな塾が合いそうかは、お子さんの年齢や性格、不安の強さによって変わります。体験授業やカウンセリングを活用しながら、「この先生なら話せそう」「このペースなら続けられそう」と親子で感じられるところを探しましょう。
料金やシステムだけでなく、「話し方」「否定しない雰囲気」「子どもとの相性」も重要なポイントです。
主な不登校専門の個別指導塾を、以下に2つ紹介します。
| 名称 | 概要 |
|---|---|
| キズキ教育塾 | 不登校・高校中退などに対応する完全1対1の担任制。110分授業で、通塾・オンラインを自由に選択可能。学び直しと進路支援を一体化し、大学受験・定時制・通信制進学まで幅広く対応。 |
| ティントル | 不登校専門のオンライン個別指導。30分単位で授業を設計でき、録画による復習機能も備える。講師と専任サポートチームが連携し、学習支援とメンタルケアを両立する仕組み。 |
いきなり一つに決める必要はなく、「話を聞いてみてよさそうなところを、あとで一緒に選ぼうね」と子どもに伝えてあげると、少しハードルが下がるでしょう。
塾と家庭学習で実力を伸ばす方法

不登校の期間が長くなると、「勉強の遅れ」がどうしても気になってきます。とはいえ、いきなり受験レベルの難しい問題集に取り組むのは、ハードルが高すぎて途中で心が折れてしまうことも多いです。
特に、長い間教科書を開いていない状態から一気に難問に挑むと、「やっぱり自分はダメだ」と感じてしまい、勉強そのものに苦手意識が強く残ってしまうことがあります。
そこでおすすめなのは、「塾での学び」と「家庭での小さな学習習慣」を組み合わせることです。
塾では、つまずいている単元の整理や、受験に向けた全体像のナビゲートを担当してもらい、家では「1日10分だけ」「今日はこの1ページだけ」と決めて、無理のない範囲で続けていきます。
自宅学習のハードルをできるだけ低く設定して、「やれたらラッキー」くらいの気持ちでスタートするのがコツです。
実力を伸ばすためのステップ例
- まずは前学年までの計算・漢字・英単語など、基礎に戻る
- 慣れてきたら、今の学年のやさしめの問題に少しずつ挑戦する
- テキストは「1冊やり切る」経験を優先し、難しすぎるものは避ける
- 受験が視野に入ってきたら、志望校のレベルに合わせてカリキュラムを再設計する
医学部などの難関大学を目指したい場合でも、まずは中学・高校の基礎固めが何より大事です。
焦ってハイレベルな問題集に飛びつくよりも、「基礎問題ならほとんど落とさない」という状態を作ってからステップアップしたほうが、結果的に近道になることが多いと感じています。
「受験勉強=難しい問題」と思いがちですが、実は基礎を確実に積み上げていくことが、一番の王道なんですよね。
- 時間ではなく「量」で決める(例:今日はこのプリント半分だけ)
- 終わったらすぐに「ここまでやれたね」と親子で確認する
- 勉強する場所を「机の上」だけに限定しすぎず、リビングやベッドの上など柔軟にしてみる
- ゲームやスマホの時間を完全にゼロにするのではなく、「やる前に10分だけ勉強」をルールにする
学習ペースや教材選びに迷ったときは、「週にどれくらい時間を割けそうか」「どの教科が一番不安か」を軸にして、塾の先生と一緒に計画を作ってみてください。
親子だけで決めようとすると、「本当にこれでいいのかな」と不安が大きくなりがちですが、第三者の視点が入ると、意外とスッキリ整理できることも多いです。
あなたの家族だけで抱え込まず、「一緒に考えてくれる大人」を増やしていけると、勉強も進路もぐっと動きやすくなります。
不登校でも塾だけ行く場合の進路の整理
最後に、「不登校でも塾だけ行く」状況から、これからの進路をどう整理していくかをまとめます。大切なのは、「今すぐ将来すべてを決めようとしない」ことです。
中学生・高校生の段階で見える選択肢は、実は大人になってから振り返るとほんの一部にすぎません。それでも、「今、目の前の1〜2年をどう過ごすか」は、確かに将来につながっていきます。
不登校や塾だけ行く状況のまま時間が過ぎていくと、「このまま将来ニートになってしまうのでは」と不安になるのが親心ですよね。その不安に飲み込まれないためにも、今できる小さな一歩を整理しておきましょう。
まずは、進路を考えるときの3つの視点を確認します。
- 今の1年をどう過ごすか:生活リズムと心身の安定、学び直しのペースづくり
- 中期的な進路:高校や通信制高校、サポート校、専門学校などの選択肢
- もっと先の将来:就職・資格・大学進学など、「興味が持てそうな方向」をざっくりイメージしておく
不登校の経験があっても、塾やオンライン個別指導、通信制高校などを活用しながら、自分のペースで進路を切り開いている人はたくさんいます。
大事なのは、「学校に行けなかったから終わり」ではなく、「学校とは違うルートで学び続ける道」を一緒に探していくことです。時間はかかっても、「このルートがうちの子には合っていたな」と思える道は必ず見つかります。
不登校でも塾だけ行くことのまとめ
不登校でも塾だけ行くのはおかしくありません。学校と塾は役割も負担も違い、塾は子どもにとって貴重な安心の居場所になることが多いからです。
昼間の通塾やオンライン・不登校専門塾を活用しつつ、テストや進路は「今できる一歩」から一緒に考えていきましょう。
親は結果よりもプロセスを認め、必要に応じて学校や専門家とも連携していくことが大切です。完璧を目指さず、子どものペースに合わせて学びの場を組み合わせれば、遠回りに見えても確実に将来へとつながっていきます。
あなた自身も一人で抱え込まないで、子どもとゆっくり進んでいきましょう。

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