不登校で勉強しない状態が続くと、「これって甘えなのかな…」って不安になりますよね。
親のあなたが悪いわけでも、子どもが弱いわけでもなく、背景にはいじめや学校不安、家庭環境、友人関係、発達障害、起立性調節障害みたいな要因が重なっていることが多いです。
一方で、勉強を止めたままだと学業不振や自己否定が強くなって、学び直しのハードルが上がるのも事実。
だからこそ、フリースクールやオンライン授業、スクールカウンセラーなどの支援も視野に入れつつ、「勉強を再開するなら不登校専門の個別指導塾」という選択肢がかなり現実的だと考えます。
この記事では、親の対応や声かけのコツから、安心基地の作り方、小さな成功体験の積み方まで、今できることを整理します。あわせて、子どもに合う学び方の選び方もまとめますね。
- 不登校で勉強しない背景にある原因の整理
- 甘えと決めつけない親の対応と声かけ
- 安心基地と小さな成功体験の作り方
- 不登校専門の個別指導塾やオンライン家庭教師の選び方
不登校で勉強しないのは甘え?

ここでは、「甘えに見えてしまう理由」をほどきながら、不登校の背景にある典型パターンを整理します。原因を決めつけずに見立てるだけで、親の動き方がラクになりますよ。
先に伝えておくと、「甘えかどうか」をジャッジするより、今のしんどさを減らして、次の一歩を作るほうがずっと大事だと思っています。
不登校原因はいじめと学校不安
不登校の入口として多いのが、いじめや学校不安です。ここ、気になりますよね。いじめっていうと「殴られた」「物を隠された」みたいな分かりやすい話を想像しがちですが、実際はもっと目に見えにくい形も多いです。
からかいが日常化している、仲間外れがじわじわ続く、席替えや班決めが苦痛、休み時間に居場所がない、先生の前では普通に見えるけど裏で空気がきついなど
子どもにとっては「毎日ずっと緊張する環境」になっていて、学校の建物を思い出すだけで胃が痛くなることだってあるでしょう。
そして学校不安は、「いじめがあるかどうか」だけでは決まりません。例えば、以下のような場合です。
- 授業で当てられるのが怖い
- 提出物が追いつかない
- テストが近づくと眠れない
- 体育や音楽など「できない」が目立つ場面が怖い
- 先生にどう見られるかが気になりすぎる
本人の中で不安が積み上がると、ある朝いきなり身体が動かなくなることもあります。外から見ると「昨日は元気だったのに?」って見えるので、甘えに見えやすいんですよね。
家で元気に見える理由
家にいるときは一見元気に見えることもあります。でもそれは、安全な場所でやっと緊張がほどけているだけかもしれません。学校で100の力を使って耐えて、家では0に戻って回復してる、みたいなイメージです。
だから「家ではゲームできるなら学校も行けるでしょ」と言われると、子ども側は「家でしか回復できないのに…」って追い詰められます。
「学校に行けない理由」を言語化できない子も多いので、まずは学校の何がしんどいかを細かく分けて考えます。以下のように、教室・廊下・登校班・休み時間・給食・テスト前など、場面ごとに反応が変わることがあります。
- 登校前:腹痛・頭痛・涙・無言が出るか
- 月曜だけ強い:週の始まり不安が濃い可能性
- 特定の授業だけ拒否:教科や先生がトリガーかも
- 休み時間が怖い:人間関係の疲れが本丸かも
不登校は「行きたくても行けない」状況が含まれ、背景要因は心理・情緒・身体・社会など多方面にわたります。定義の考え方は公的資料でも示されています。(出典:文部科学省『「不登校児童生徒」とは』)
原因の整理をしたい場合は、サイト内の「中学生の不登校の理由がわからない時の原因整理と支援策」の記事も参考になります。
ここまでの話で大事なのは、親が「犯人探し」をしないことです。いじめがある・ないで白黒つけるより、「子どもが消耗しているポイントはどこ?」を一緒に探すほうが、結果的に早いです。
子どもが話せないなら、親が仮説を持って選択肢を並べるのもアリですよ。「人間関係?授業?先生?体調?どれが一番しんどい?」みたいに、答えやすい形にする感じです。
発達障害や起立性調節障害

不登校を「気持ちの問題」だけにすると、見落としが起きやすいのが発達障害や起立性調節障害などの要素です。
感覚過敏、集団のペースが合わない、指示が通りにくい、疲れやすい、朝に動けない…こういう状態は、本人の根性でどうにかなる話じゃありません。むしろ「頑張れ」と言われ続けるほど、自分を責めて折れていきます。
発達特性があると普通が高ストレスになります。例えば、音やにおい、視線、教室のざわざわがしんどい子は、授業を受けているだけで体力を削られます。
板書のスピードが合わない、ノートが追いつかない、忘れ物が増える、提出物が抜ける、といったことが続くと、本人の中では「また怒られる」「また恥をかく」が積み上がります。
起立性調節障害っぽい時は「朝が敵」になることも覚えておきましょう。起立性調節障害など体調の要素があると、朝に立ち上がるだけでめまいが出たり、吐き気が出たり、頭がぼんやりしたりします。
ここで親が「怠けてる」と判断して引っ張り上げようとすると、家庭が安全基地になりにくいです。まずは、体調不良を「事実として扱う」のがスタートだと思っています。
この状態になると、勉強が止まるのも自然で、まず体調や心のエネルギーが足りないんです。だから、親としては「怠け」よりもコンディションの問題として扱うほうがうまくいきやすいです。
具体的には、勉強の前に「睡眠」「食事」「日中の活動量」「不安の強さ」を見ます。ここが整ってないのに勉強だけ押しても、反発かフリーズが起きがちです。
- 朝の症状:頭痛・腹痛・めまい・吐き気があるか
- 寝つき:布団に入っても眠れない日が多いか
- 日中の回復:夕方から少し動けるタイプか
- 学校刺激:学校の話題で症状が強まるか
この順番で見ていくと、「甘えっぽく見える」状態が、実は耐えすぎて電池切れだったということも普通にあります。あなたの観察が増えるほど、支援に繋げる材料も増えますよ。
家庭環境と友人関係の影響
家庭環境という言葉は広いですが、親子関係の良し悪しだけじゃありません。引っ越し、きょうだいの事情、親の仕事の忙しさ、家の中の安心感の揺らぎなど、子どもが「気を張り続ける」状況が続くと、外に出る余力が削られます。
ここで誤解しやすいのが、「家庭環境=親のせい」と短絡しちゃうこと。そのため、原因探しより負担を減らす設計のほうが大事だと思っています。
家が「安心」になりにくいパターンは以下の通りで、これらの要素があると子どもは無意識に緊張してしまいます。
- 親が忙しすぎて会話が減っている
- 家のルールが毎日変わる
- 叱責が増えている
- 家庭内の揉め事が続く
そうすると外(学校)でも緊張して、家でも緊張して、逃げ場がなくなります。結果、身体が止まる。これ、めちゃくちゃよくあります。
それに加えて、友人関係での小さなズレや誤解が積み重なると、学校は「戻る場所」から「耐える場所」になります。本人も「何が嫌なの?」と聞かれて答えられないことが多いです。
理由は単純で、出来事が小さすぎて説明しにくいから。たとえば、グループLINEの反応、席の空気、何気ない一言、視線、笑い方、そういう積み重ねが効いてきます。
- 会話の頻度を増やす(長くなくてOK、短くでいい)
- 家の見通しを作る(今日の予定、明日の予定を軽く共有)
- 友人関係は詮索せず、困った時の相談先だけ確保
- 学校との接点は親が持つ(子どもに背負わせない)
ここで大事なのは、親が「全部解決しよう」としないことです。解決より先に、子どもが回復できる空気を作る。これだけで、勉強や外部支援に繋がる確率が上がります。あなたが落ち着くほど、子どもも落ち着きやすいですよ。
親の対応と声かけのNG例

親の対応で一番ありがちな落とし穴は、焦りからの詰問と説教です。「いつ行くの?」「このままでいいの?」って言いたくなるの、すごく分かります。
だけど、子どもはもう十分に「できない自分」で苦しんでいることが多いです。そこに追い打ちが入ると、防御モードになって会話が止まります。つまり、親子の接点が減って、状況が見えなくなるんですよね。
NGになりやすい声掛けは、以下のように「結論を迫る」「評価する」「比較する」の3つです。
- 「行く気あるの?」は結論を迫る
- 「甘えてるだけでしょ」は評価する
- 「みんな行ってるのに」は比較する
たとえばこれを言われた子は、話すほど不利になるので黙ります。代わりに使いやすい確認の声かけは、「今の状態を一緒に確認する」声かけです。
たとえば「今日はどれくらいしんどい?10段階だと何点?」「学校のこと考えると体はどんな感じ?」みたいに、答えやすい質問にします。感情の正解を求めないのがコツです。
親が落ち着いて話を聞けるだけで、子ども側のストレスが下がることがあります。完璧に共感しなくても、否定しない姿勢が土台になります。
あと、親も限界が来ますよね。そのため、親が自分を責めすぎないことも大事だと思っています。「うまく声かけできなかった…」という日があってもOKです。次の一言を変えればいいだけ。
親が疲れ切っていると、どんな正論も刺さり方がきつくなるので、親の休息も「支援」の一部です。
安全基地と小さな成功体験
不登校の回復で強いのは、いきなり「学校復帰」をゴールにしないこと。まずは家庭を安全基地にして、気持ちのエネルギーを回復させます。
「勉強しなくても大丈夫」って言うのは、放置じゃなくて、安心が先という意味です。ここ、誤解されやすいけど大事なところです。
安全基地とは言いましたが、なんでも許すこととも違います。ポイントは「人格を否定しない」「困った時に戻れる場所がある」「話しても責められない」の3つ。
そのように関わることで、子どもが安心できるようになると、外の刺激(学校・勉強)に対して少しずつ耐性が戻ります。逆に、家の中でも常に責められていると、子どもは回復できません。そのため、まず家の空気を整えるのを優先しましょう。
そのうえで、勉強を再開したいなら、最初から長時間は狙いません。5分だけ、1問だけみたいな「失敗しにくい設計」で、小さな成功体験を積みます。
成功体験は、やる気の前にある「自信の芽」を育てます。ここで欲張って「1時間やろう」「一気に取り戻そう」とやると、ほぼ反動が来ます。大きく跳ぶより、着地を増やすイメージです。
- 今日の目標は1ページではなく1段落
- 丸つけは正解探しより「できた所」確認
- 終わったら短く褒めて、引き延ばさない
家庭学習を回す「型」を作る
家庭学習は、気合いより仕組みです。たとえば「机に座る→タイマー5分→1問→終わり→好きなこと」の流れを固定します。やる量より、始めるハードルを下げるほうが効きます。
あと、親が監視役になると関係が悪化しやすいので、「一緒に始めて、途中から離れる」やり方がおすすめです。最初だけ隣で見守って、波に乗ったらそっと離れる。これ、地味に効きますよ。
ただし、「勉強が再開できた=完全回復」ではありません。調子がいい日と悪い日があるのが普通なので、戻っても怒らない設計にしておくと続きやすいです。
不登校で勉強しない甘え説の対策

ここからは「勉強を再開する」方向に舵を切るときの選択肢をまとめます。大事なのは、子どもの負担が少ない形から始めて、合う支援に乗り換えていくことです。
私は、選択肢が増えるだけで親の焦りが落ちて、結果的に子どもも落ち着くことが多いと感じています。
フリースクールとオンライン授業
不登校の学びの選択肢として、フリースクールやオンライン授業はかなり有力です。学校とは違う居場所ができると、生活リズムが整いやすくなる子もいます。「行ける場所がある」ってだけで、子どもの自己否定が少し薄まることもあります。
フリースクールの強みは、学校よりも人間関係の密度が低かったり、関わり方を調整できたりすることです。活動中心の場所もあれば、学習支援を強めている場所もあります。
ただ、ここが大事で、学力面のフォローは場所によって差があります。なので「居場所の支援」と「学習の支援」を分けて考えることが多いです。居場所はフリースクール、学習は個別、みたいな組み合わせも全然アリです。
オンライン授業は、移動が不要で、体調の波がある子にも合わせやすいです。一方で、自己管理が難しいと「つけっぱなしで見てない」になりがち。
だから最初は、視聴型よりも「やることが明確」なコースのほうが合う場合もあります。あと、親がスケジュール管理を抱えすぎると疲れるので、できるだけ仕組み化して、親の負担も減らすのがコツです。
- 子どもが「行けそう」と感じる雰囲気か
- 通う頻度を柔軟に調整できるか
- 学習支援の有無(教材・指導・フォロー)
- 保護者面談や相談の体制があるか
スクールカウンセラーへ相談

家庭だけで抱えると、親も子も視野が狭くなりがちです。そこで頼りになるのがスクールカウンセラーや教育相談の窓口。
学校との橋渡し、気持ちの整理、受けられる支援の確認など、できることが増えます。あなたが「何をどう相談すればいいの?」って迷うのも普通です。
スクールカウンセラーに相談すると、子ども本人の気持ちを整理するだけじゃなく、学校側の対応(別室登校、課題の出し方、担任との連絡方法)を調整できます。
親が一人で学校とやり取りして消耗している場合、第三者が入るだけで話がスムーズになることも多いですよ。
「学校に行けていないのに相談していいの?」って感じるかもしれませんが、むしろこういうときに使うものです。話すことで親の不安も整理されて、声かけが穏やかになりやすいです。
相談するときのポイントは、目的を小さくすること。「再登校させたい」より「今の状況を整理したい」「家でできる声かけを知りたい」くらいのほうが、現実的に進みます。
オンライン家庭教師で自宅学習
外に出る負担が大きい子には、オンライン家庭教師が合うでしょう。家という安全基地のまま、先生と1対1で進められるので、心理的ハードルが低いことが特徴です。
対面よりも緊張が少なくて「話せた」「できた」が作りやすい子もいます。親としても、送り迎えが不要になるだけで負担が減りますよね。
オンラインは「画面越しで集中できないのでは?」と心配されがちですが、短時間から始めたり、「雑談→1問→終わり」みたいに設計すると回り始めます。
向く子は、会話ができる、短時間なら机に座れる、第三者の大人に抵抗が少ないタイプ。向きにくいのは、画面に強い拒否がある、極端に疲れやすい、会話自体がしんどいタイプです。
ただ、向きにくい子でも「最初は雑談だけ」から入れる先生だと、大丈夫なケースもあります。
失敗しにくい始め方
初回から勉強を詰め込まないほうがいいと思っています。最初は「話せた」「今日はこれだけやれた」で十分。学習内容は、学校の進度よりも「戻っても気持ちが折れない場所」から始めるのがコツです。
例えば、計算の基礎、英単語の超基本、国語の短い文章、みたいに成功しやすいところ。ここで成功体験が積めると、本人の中で「自分はもう終わりじゃない」が育ちます。
- 不登校への理解があるか(焦らせないか)
- 授業時間を短く調整できるか
- 雑談やメンタル面の配慮があるか
- 保護者へのフィードバックがあるか
一方で、不登校でも塾だけ行く、という形が合う子もいます。学習の居場所をどう設計するかは、「不登校でも塾だけ行く子どもの心理と進路の整え方」も参考になります。
学び直しは個別指導塾が近道

「不登校でも勉強は進めたい」なら、不登校専門の個別指導塾がおすすめ。理由はシンプルで、集団のペースではなく、その子のコンディションと理解度に合わせて進められるからです。
不登校の子は、学力より先に「自信」や「安心感」が削れていることが多いです。だから一般的な塾のように、宿題が多い、進度が固定、欠席すると置いていかれる、みたいな仕組みだと、再び自己否定が強くなりがち。
しかし、専門の個別指導だと、勉強だけでなく気持ちの波も前提にしてくれるので、再スタートの摩擦が少ないです。ここが一般的な塾と大きく違うところですね。
ただし、個別指導塾なら何でもOKではないです。「不登校に慣れているか」「ペースを落としても焦らせないか」「保護者との連携があるか」は確認したいところ。
体験の段階で、子どもの表情が少しでも柔らかくなるかも重要です。学力より、まず「安心して学べる関係」が作れるかが大事になります。
主な不登校専門の個別指導塾は、以下の通りです。
| 名称 | 概要 |
|---|---|
| キズキ教育塾 | 不登校・高校中退などに対応する完全1対1の担任制。110分授業で、通塾・オンラインを自由に選択可能。学び直しと進路支援を一体化し、大学受験・定時制・通信制進学まで幅広く対応。 |
| ティントル | 不登校専門のオンライン個別指導。30分単位で授業を設計でき、録画による復習機能も備える。講師と専任サポートチームが連携し、学習支援とメンタルケアを両立する仕組み。 |
- 学校の集団ペースがしんどい
- 遅れが気になって自己否定が強い
- 短時間なら頑張れそう
- 第三者の大人とは話せる
「居場所」なのか「学習」なのかで選ぶと迷いが減ります。両方を一気に満たさなくても大丈夫です。
| 選択肢 | 強み | つまずきやすい点 | 合いやすいタイプ |
|---|---|---|---|
| フリースクール | 居場所・交流・活動 | 学習支援は差がある | 人との関わりを少しずつ増やしたい |
| オンライン授業 | 移動不要・始めやすい | 自己管理が必要 | 外出が負担、短時間から始めたい |
| 不登校専門の個別指導塾 | 理解度と心の波に合わせられる | 費用が上がりやすい | 学び直しを具体的に進めたい |
| オンライン家庭教師 | 自宅で1対1、柔軟 | 相性の見極めが重要 | 対面がまだ不安、会話はできる |
また、塾を続けるか迷う局面もあると思います。そのときの判断材料は、当サイトの「不登校で塾もやめるときの判断基準と親が取るべき対応」の記事が参考になります。
不登校で勉強しない甘え悩みの答え
結論として、不登校で勉強しない状態を甘えと決めつけるのは、たいてい逆効果です。いじめや学校不安、家庭環境、友人関係、発達障害、起立性調節障害など、背景は複雑で、本人の気合いだけで解決しないことが多いからです。
親のあなたが「甘えなの?」って悩む時点で、ちゃんと向き合っている証拠だと思いますよ。
そして「勉強を再開したい」と思えたタイミングが来たら、不登校専門の個別指導塾がおすすめです。理由は、安心感を守りながら学び直しを進められて、成功体験を積みやすいからです。
子どもの状態に合わせて「学習を再設計」できることが魅力です。ここが勝ち筋になるでしょう。
- 親子の安心感(責めない・急かさない)
- 小さな成功体験(5分・1問から)
- 外部支援(スクールカウンセラー/専門の個別指導塾)
これらを意識して、子どもの心を守りつつ適切な支援を行いましょう。

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