不登校で塾に行きたくない時の親の対応と解決策を解説

不登校になってから、子どもが塾にも行きたくないと言い出すと、「勉強は大丈夫なのかな」「将来に影響しないかな」と不安になりますよね。学校にも行けていないのに、塾に行き渋るのは、親としてとてもつらいものだと思います。

そこでこのページでは、不登校で塾に行きたくないと感じる子どもの理由や背景を整理しながら、今の状態に合わせた学び方を一緒に考えていきます。

とくに、家から出るのがしんどい子でも始めやすいオンラインの不登校専門個別指導塾を中心に、家庭教師やフリースクールなど、他の選択肢との違いもおさえながら整理していきます。

読み終わるころには、「今のあなたの子どもにとって、塾に行かせるべきかどうか」「もし学びの場を用意するなら、どんなスタイルが一番負担が小さいか」が、かなり具体的にイメージできるようになると思います。

一緒に、子どものペースを大事にしながら、無理のない学び方を探していきましょう。

不登校で塾に行きたくない時の理解

まずは、子どもが「塾に行きたくない」と感じている理由や背景を整理しておきましょう。理由があいまいなまま対策を考えると、本人のしんどさとズレてしまい、余計にこじれてしまうこともあります。

この章では、子どもの言葉や行動の裏側にある気持ちに目を向けていきます。

塾に行きたくない理由を知る

子どもが「塾に行きたくない」と言うとき、表面上の理由と本音の理由が違うことはよくあります。

「めんどくさい」「眠い」「行く意味がわからない」などの一言の裏側には、勉強についていけない不安や、教室の雰囲気が合わないストレス、友達関係のしんどさなど、さまざまな要素が重なっていることが多いです。

ここを丁寧に見ていかないと、「サボりたいだけなんじゃないか」と誤解してしまいやすいところなんですよね。

よくある「表向きの理由」と「本音」の例を、以下に紹介します。

• 「ゲームしたい」→ 実は、授業についていけず自分だけ置いていかれている感覚がつらい
• 「先生が厳しい」→ 本当は、できないところをみんなの前で指摘されるのが怖い
• 「友達と合わない」→ 友達そのものより、比べられる環境にいることがしんどい

本人も最初から本音を自覚しているわけではなく、「なんとなく行きたくない」というモヤモヤの状態から少しずつ言葉になっていくことが多いです。

理由を聞き出すときのポイント

理由を知るためには、「なんで行きたくないの？」とストレートに問い詰めるよりも、やわらかい質問から入るのがコツです。

上記のような聞き方だと、子どもも自分の気持ちを整理しながら話しやすくなります。一度で本音が出てこなくても大丈夫です。

雑談の中で少しずつ、「実はあのテストのあとから行きづらくなった」「みんなが笑っていたけど、自分はわからなかった」といった、具体的なエピソードが出てくることも多いです。

つまり、子どもからの「塾に行きたくない」は、怠けではなくSOSのサインだと受け止めてあげることが、最初の一歩かなと思います。

親としては焦りもあると思いますが、まずは子どもの「行きたくない」という気持ちを否定せず、「そう感じるくらい頑張ってきたんだね」と認めてあげることで、安心して本音を話してもらいやすくなります。

理由が見えてくると、「じゃあどうするのがよさそうかな？」と一緒に考える土台も整ってきますよ。

塾が怖いと感じる背景

不登校の子どもからよく出てくるのが、「塾が怖い」「教室に入るのが怖い」という言葉です。これは決して大げさではなく、本人にとっては本当に体がすくむような感覚になっていることもあります。

「怖い」と感じているのは、甘えでもわがままでもなく、心と体が出している正直な反応なんですよね。

教室そのものが怖い場所になっているケースの背景として多い理由は、以下の通りです。

• 学校でのつらい経験がベースにあり、「教室」そのものが怖い場所になっている
• 塾で怒られた・注意された経験が強く残っている
• 「ちゃんとしなきゃ」と頑張りすぎる性格で、失敗が怖くなっている

とくに、学校と同じような集団形式の塾の場合、学校と塾の境目があいまいになり、「あの感じがまた始まるんじゃないか」という予期不安がふくらみやすくなります。玄関の前までは行けても、ドアの前で固まってしまう子も少なくありません。

「怖いから行かない」をどう受け止めるか

大人の感覚からすると、「怖いのは最初だけだよ」「慣れれば大丈夫だよ」とつい言いたくなりますよね。ただ、不登校の状態が続いている子にとっては、その「最初の一歩」に使えるエネルギーが、もうほとんど残っていないことも多いです。

不登校で塾も怖いと感じている子向けの詳しい整理は、当サイトの「不登校で塾が怖いと感じる子が安心して学べる塾選びのガイド」でも、心理面と塾選びのポイントについてまとめています。

こうした場合、「怖いなら頑張って慣れていこう」ではなく、そもそも怖さを感じにくい学び方を選び直す視点が大切です。

上記のような工夫だけでも、子どもの負担はぐっと下がります。「怖くない形なら、少しやってみてもいいかな」と本人が感じられるレベルまで、ハードルを下げてあげるイメージですね。

私の感覚としては、「怖い」という気持ちを無理やり乗り越えさせるよりも、「怖くない形」を一緒に探す方が、結果的に長く学びを続けやすいと感じています。

通塾のストレスへの気づき

不登校の状態にある子どもにとって、外出そのものが大きなストレスになることも少なくありません。「塾は好きだけど、家から出るのがしんどい」「行き帰りの電車や人混みがつらい」という声もよく聞きます。

通塾のストレスとしては、以下のように色々な要素が重なっていきます。

• 電車やバスに乗る不安
• 暗い時間帯の外出への怖さ
• 「塾に行く＝勉強モードに切り替えないといけない」というプレッシャー
• 塾に向かう途中で学校の友達や先生に会うかもしれない緊張感

特に夜の時間帯の通塾は、生活リズムが崩れがちな不登校の子どもにとって負担が大きいことが多いです。「行く前になると頭痛や腹痛が出る」「前日から眠れなくなる」といった形で、体調にも影響が出てくることがあるでしょう。

通塾場面	子どもが感じやすいストレス	親ができる工夫の例
家を出る前	準備へのプレッシャー、時間に追われる感覚	時間に余裕を持ったスケジュールにする、前日に教材を準備しておく
移動中	人混みへの不安、知り合いに会う緊張感	混雑しない時間帯を選ぶ、保護者が付き添う
教室に入る瞬間	視線が集まる感覚、場の空気への不安	少し早めに着いて、教室が空いている時間に入る

ストレスが強すぎるときのサイン

通塾のストレスが強い状態で無理に塾に通うと、以下のようなサインが出現しやすいです。

• 塾のことを考えるだけで頭痛や腹痛が出る
• 塾の日だけ食欲が落ちる、寝つきが悪くなる
• 塾の話題になるとイライラしたり、急に黙り込む

こうなってくると、塾どころか日常生活にも影響が出てしまいます。「体が拒否反応を起こしているな」と感じたら、通い方を見直すタイミングです。

通塾ストレスが大きい場合は、「根性で乗り切らせる」のではなく、「移動しなくていい学び方」に切り替えることも、しっかり検討してほしいなと思います。

オンライン個別指導塾や家庭教師など、「移動しなくていい学び方」を選ぶことで、外出に使っていたエネルギーを、学習や好きなことに回せるようになります。

まずはストレスを減らし、「勉強そのものは嫌いじゃない」という感覚を守ってあげることが、長い目で見ると大きなプラスになりますよ。

先生嫌いが影響する場合

「あの先生が嫌い」「先生が怖い」という理由で塾に行きたくないケースも、とても多いです。子どもにとって、先生は塾の顔のような存在なので、ここが合わないと全体が嫌になってしまいやすいんですよね。

先生との相性が崩れやすいパターンとしてよくある状況は、以下の通りです。

• 厳しすぎる・皮肉っぽい言い方が多くてしんどい
• できないところばかり指摘されて、褒められる経験が少ない
• 質問しづらい雰囲気で、わからないまま置いていかれる感じがする
• テンションが高すぎて、落ち着いたタイプの子にとって疲れてしまう

先生との相性が悪い状態で我慢して通い続けると、「勉強＝怒られるもの・責められるもの」というイメージが強まり、学習そのものへの苦手意識につながることがあります。

「先生嫌い」をどう扱うか

「先生が嫌い」という言葉を聞くと、「どこが嫌なの？」「そんなこと言わないの」とつい言い返したくなるかもしれませんが、まずは一度よく話を聞いてあげてほしいなと思います。

「どんな言い方をされた？」「そのとき、どう感じた？」と具体的なエピソードまで聞いていくと、単なるわがままではないことも多いです。

不登校の子どもにとっては、「わかりやすさ」以上に「安心して話せる先生かどうか」が大事だと感じています。

もし先生嫌いがはっきりしている場合は、以下の選択肢も検討してみてください。

• 講師の変更を塾側に相談する
• 合わない先生しかいない塾なら、別の塾やオンライン個別指導塾に切り替える

とくに不登校専門を掲げるオンライン個別指導塾では、先生との相性をかなり重視してくれるところも多く、合わなければ担当変更がしやすい仕組みになっていることもあります。

「先生を変えてほしい」と伝えるのは少し勇気がいりますが、そこを整えてあげると、子どもの表情がガラッと変わることも少なくありません。

塾に行きたくないと泣く時の対応

玄関先で泣き出してしまう、時間になっても布団から出られず涙ぐむ…。そんなとき、親としては「ここで行かせないと甘えになってしまうのでは」と迷ってしまうと思います。ここ、本当に悩ましいですよね。

ただ、泣いているときは、もう本人の心のバケツがいっぱいになっているサインだと考えた方がいいです。

その状態で無理やり連れて行っても、学習効果はほとんど期待できませんし、「親は自分のつらさをわかってくれない」という不信感だけが残ってしまうこともあります。

上記のような状態であれば、心がかなり限界に近づいていると思っていいかなと感じます。

「ここで行かせないともう二度と行かなくなるかも」という不安はよくわかりますが、泣きながらの通塾を繰り返すと、塾や勉強そのものへの拒否反応が強くなるリスクもあります。

具体的な対応ステップ

対応としては、次のようなステップがおすすめです。

1. その日は思い切って休みにして、「今日はよく頑張っているからお休みにしよう」と伝える
2. 子どもが落ち着いてから、「どのあたりが一番つらかった？」と振り返りを一緒にしてみる
3. 同じようなことが続く場合は、そもそもの学び方や塾そのものを見直す

塾側にも正直に状況を伝え、「しばらくはオンラインに切り替えたい」「曜日や時間帯を変えたい」などの相談をしてみると、意外と柔軟に対応してくれる場合もあります。

「行かせるか休ませるか」の二択ではなく、「どうしたら無理なく学べるか」を一緒に考える姿勢が大事かなと思います。

中学生の受験生が抱える不安

中学生の受験生の場合、「受験が近づいているのに塾に行きたくない」という状況は、親としてはかなり焦りを感じる場面ですよね。でも、本人の中では、プレッシャーが強すぎて動けなくなっていることも多いです。

中学生の受験生が抱えやすいプレッシャーは、以下の通りです。

• 周りと成績を比べてしまい、「自分だけできていない」と感じる不安
• 模試やテストの結果から、「どうせ頑張っても無理」と思い込んでしまう気持ち
• 志望校の話題がプレッシャーになり、「受験」という言葉を聞くだけでつらくなる状態

不登校の状態が続いている場合、学校の授業がストップしていることもあり、「どこから勉強を始めればいいかわからない」という戸惑いも重なります。「受験勉強をしなきゃ」と頭ではわかっていても、心と体が追いつかない感じですね。

そんな受験生の場合こそ、学校の進度ではなく「今の本人の到達度」から学び直せる個別指導やオンライン個別指導塾が力を発揮します。

上記のような工夫があると、「自分でもやれそうかも」という感覚が戻りやすくなります。

不登校の子どもの進路全体については、当サイトの「不登校でも将来ニートは回避できる｜就学や進路の支援策」で、進学や就労へのステップを詳しく整理しています。

受験のプレッシャーは大きいですが、「今年受からなかったら終わり」というわけではありません。通信制高校やサポート校、定時制高校など、ルートは本当にいろいろあります。

親が少し視野を広げておくことで、子どもにも「別の道もちゃんとあるんだ」と伝えやすくなりますよ。

不登校で塾に行きたくない時の支援策

ここからは、具体的にどんな学び方やサポートを選べばいいのかを整理していきます。

「もう塾は全部やめるしかないのかな」と極端に考える必要はなく、子どもの状態に合わせてスタイルを変えたり、不登校専門のオンライン個別指導塾などに切り替えたりする選択肢もあります。

不登校で塾に行きたくない対処法案

不登校の子どもが塾に行きたくないと言ったときに、親ができる対処法はいくつかの段階に分けて考えると整理しやすくなります。

「行かせる・やめる」の二択だけで考えると、親も子も追い込まれてしまいやすいので、グラデーションをイメージしてもらえるといいかなと思います。

① いったん立ち止まって「今」を確認する

まずは、「行かせるか・やめるか」をすぐに決めるのではなく、以下のことを一緒に振り返ってみてください。

• 最近の体調や睡眠リズム
• 学校・家庭での様子
• 塾の前後の様子（特につらそうなタイミング）

ここでの目的は、「なぜ行きたくないのか」を本人と親が一緒に言語化していくことです。

カレンダーに軽くメモを残しておくと、「テスト前は特にしんどそう」「夜のコマの前だけおなかが痛くなっている」など、パターンが見えてくることもあります。

② 塾の通い方を柔軟に調整する

完全にやめてしまう前に、以下のように通い方の調整で楽になる場合もあります。

• 回数を週2回から週1回に減らす
• 夜のコマをやめて、昼間や夕方の時間帯に変える
• 教室授業から個別指導やオンライン授業に切り替える

最近は、不登校の子ども向けに午前や昼間に開講している塾や、不登校特化のオンライン個別指導塾も増えています。「ゼロか100か」ではなく、「50くらいにしてみる」イメージで調整してみるといいですよ。

③ それでも難しい場合は学び方そのものを変える

通い方を工夫してもつらそうな場合は、思い切って学び方そのものを変えるタイミングかもしれません。

どれが正解というより、「今の子どもが動ける範囲で、一番安心して続けられる選択肢はどれか」という視点で比べていくと、判断しやすくなります。

親のサポート方法の基本

塾に行きたくない気持ちが強いとき、子ども自身も「行けない自分」を責めていることが多いです。そんなときに、親からの言葉がどんなトーンで届くかは、とても大きな影響があります。

「何て声をかければいいんだろう」と悩んでいるあなたに向けて、基本のポイントを整理しますね。

責めずに「事実」と「気持ち」を分けて話す

「また休むの？」「いい加減にして」といった言葉は、子どもにとっては自分の存在そのものが否定されたように感じやすいです。

代わりに、以下のように事実と気持ちを切り分けて言葉にしてあげると、子どもも自分の状態を客観的に見やすくなります。

• 「最近、塾の前になるとおなかが痛くなることが多いね」
• 「今は塾のことを考えるだけでしんどくなるくらい頑張ってきたんだね」

「行けない自分」ではなく、「今しんどさを抱えている自分」として受け止められるようになるイメージです。

「勉強」より「安心」を優先する姿勢を伝える

不登校の時期は、どうしても勉強の遅れが気になりがちですが、私はまず「安心できる土台」を整えることが最優先だと考えています。

その上で、「少し元気が出てきたら、勉強のことは一緒に考えようね」と伝えておくと、子どもは「見放されていない」と感じやすくなります。

親が「どんな状況になっても味方だよ」という姿勢を見せ続けることが、長い目で見たときの一番の支えになります。

また、親自身も一人で抱え込まず、学校や自治体の相談窓口、カウンセラーなどに話を聞いてもらうことをおすすめします。親が少しラクになるだけでも、子どもへの声かけに余裕が生まれますよ。

「親が笑顔でいられること」も、子どもにとっては大きな安心材料です。

オンライン個別指導の活用視点

不登校で通塾が難しい子どもにとって、オンライン個別指導はとても相性の良い選択肢になりやすいです。特に、不登校専門のオンライン個別指導塾は、学習だけでなく心の状態や生活リズムまで含めてサポートしてくれるところが増えています。

オンライン個別指導の大きなメリットは、以下の通りです。

• 家から出なくていいので、外出のストレスを大きく減らせる
• 生活リズムに合わせて、昼間や夕方など柔軟な時間帯で授業を組みやすい
• 体調がすぐれない日は、短時間の授業に切り替えるなど調整しやすい

「今日はカメラはオフにしたい」などの希望にも対応してくれる塾もあり、対面がしんどい子どもにとってはかなり助かるポイントになります。「部屋着のままでもOK」「背景は映さなくていい」といった、細かい安心感も大きいですよね。

オンラインでも「関係づくり」が大事

一方で、オンラインだからといって、ただ画面越しに授業を受けるだけでは続きにくいです。そのため、不登校専門のオンライン個別指導塾では、以下のような工夫をしているところも多いです。

• 雑談を大事にして、信頼関係を築きながら進めてくれる
• 「勉強の話半分・日常の話半分」くらいのペースから始めてくれる
• 子どもの表情や声のトーンから、無理をしすぎていないかを見てくれる

オンラインだからこそ、「一対一でじっくり話せる」「距離感がちょうどいい」と感じる子もいます。

オンライン個別指導は、合う・合わないの差も大きいので、いきなり長期契約をするのではなく、まずは体験授業などで「先生との相性」「画面越しのやり取りのしやすさ」を確かめてみると安心です。

「この先生なら、ちょっと頑張ってみてもいいかも」と子どもが感じられるかどうかが、一番のポイントですね。

不登校専門の個別指導塾の選び方とポイント

不登校の子ども向けに作られた不登校専門の個別指導塾は、一般的な塾と比べて、見ているポイントやサポートの範囲が少し違います。選ぶときにチェックしておきたいポイントを整理しておきます。

塾選びでチェックしたい主なポイントは、以下の通りです。

チェック項目	見るポイント
不登校の受け入れ実績	何年くらい・どのくらいの人数を見てきたか、不登校専門を明言しているか
オンライン対応	完全オンラインか、通塾との併用が可能か、昼間の時間帯に対応しているか
サポート範囲	学習面に加えて、生活リズムやメンタル面の相談にも乗ってくれるか
保護者との連携	定期面談の有無、LINEやメールでの相談窓口があるか
講師の変更制度	相性が合わないときに、気軽に担当変更をお願いできる仕組みがあるか

特に、不登校専門の個別指導塾では、「どの単元をどの順番でやるか」よりも、「今の子どもの状態でどれくらいの負荷が適切か」を一緒に考えてくれるかが大事なポイントです。

「今日は雑談多めにしようか」「テスト前だからちょっとだけ頑張ろうか」など、その日のコンディションに合わせて柔軟に対応してくれる塾だと、子どもも安心して続けやすくなります。

出席扱い制度や多様な学びとの連携

不登校の子どもが学校外の場で学んだ内容を、学校の「出席扱い」にできる制度もあります。これは、教育支援センターやフリースクール、不登校専門塾などでの学びが一定の条件を満たすと、学校の出席としてカウントされる仕組みです。

文部科学省も通知の中で、学校外の多様な学びの場やICTを活用した学習支援の重要性を示しています（出典：文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」）。

不登校専門の個別指導塾の中には、以下のサポートを実施しているところもあります。

• 学校との連携をサポートし、出席扱いの申請書類づくりを手伝ってくれる
• 通信制高校やサポート校と提携し、進路相談まで一緒に考えてくれる

こうした連携がしっかりしている塾だと、「このまま出席日数は大丈夫なのかな」という親の不安も少し軽くなりますよね。

費用面やシステムは塾ごとに大きく異なります。ここでお伝えしているポイントは一般的な目安なので、正確な料金やサービス内容は必ず各塾の公式サイトで確認し、最終的な判断は専門家や学校とも相談しながら決めてください。

不登校専門の個別指導塾のおすすめを、以下に2つ紹介します。

名称	概要
キズキ教育塾	不登校・高校中退などに対応する完全1対1の担任制。110分授業で、通塾・オンラインを自由に選択可能。学び直しと進路支援を一体化し、大学受験・定時制・通信制進学まで幅広く対応。
ティントル	不登校専門のオンライン個別指導。30分単位で授業を設計でき、録画による復習機能も備える。講師と専任サポートチームが連携し、学習支援とメンタルケアを両立する仕組み。

不登校で塾に行きたくない時のまとめ

不登校で塾に行きたくないという状況は、親にとっても子どもにとっても、とても不安の大きいテーマですよね。ただ、「塾に行けない＝終わり」では決してありません。

大事なのは、

• 「塾に行きたくない」という言葉の裏側にある理由やストレスを一緒に整理すること
• 無理に通わせるのではなく、通い方や学び方を柔軟に変えていくこと
• オンライン個別指導塾や不登校専門の個別指導塾など、子どものペースに合う選択肢を検討すること

だと思っています。

そのうえで、私は不登校になり通っていた塾に行きたくない場合は、不登校専門のオンライン個別指導塾を「まず検討してみる」価値が高いと感じています。

家から出なくても、信頼できる大人とつながりながら、自分のペースで学び直せるからです。最初は週1回・30分だけでもOKです。小さな一歩から始めて大丈夫ですよ。

あなたとお子さんにとって、「ここなら少しは安心して続けられそうだな」と思える学びの場が見つかることを、心から願っています。