高校生の不登校がやばいのではと感じると、留年や単位不足、欠席日数、進級、進路、推薦への影響まで一気に不安になりますよね。ここ、かなり気になるところだと思います。
しかも、不登校の理由が人間関係なのか、学業のしんどさなのか、生活リズムの乱れなのか、起立性調節障害のような体調面なのか、自分でもはっきりしないことがあります。
親の対応や学校への連絡、どの相談先に頼ればいいかが分からないまま、日だけが過ぎてしまうケースも少なくありません。
でも、高校生の不登校は、すぐに人生が終わる話ではないです。危険サインを見逃さず、学校との調整、医療や公的支援、通信制高校や高卒認定を含めた進路の整理を順番に進めることで、立て直せることは多いですよ。
- 高校生の不登校がやばいと感じやすい理由
- 留年や単位、進路への現実的な影響
- 親の対応や学校への連絡の進め方
- 相談先と通信制高校などの選択肢
高校生の不登校はやばいのか

このパートでは、まずあなたがいちばん不安になりやすい「留年」「単位」「進路」の話を整理します。そのうえで、原因がどこにありそうかを見立てて、焦って動くべきケースと、順番に立て直せるケースを分けて考えていきます。
留年と単位不足の不安
高校生の不登校でまず重くのしかかるのが、留年と単位不足の不安です。高校は義務教育ではないので、中学までよりも制度面のプレッシャーが強くなりやすいんですよね。
しかも、高校は「学校に行けていないこと」そのものより、出席・評価・単位認定が積み上がらないことが問題になりやすいので、本人も保護者も焦りやすいかなと思います。
ただ、ここでいちばん伝えたいのは、欠席が増えた=即留年と確定するわけではないということです。
実際には、学年制か単位制か、必履修科目の扱い、定期考査の受験状況、提出物、補充指導、学校ごとの救済措置などによって見通しはかなり変わります。
ネットでは「何日休んだら終わり」といった刺激の強い表現が目立ちますが、そこだけをうのみにすると、必要以上に自分を追い込んでしまいます。
そこでまずおすすめしたいのは、感情の整理より先に、制度の整理をすることです。
今どの科目が危ないのか、単位認定に必要な条件は何か、補充や課題提出の余地はあるのか、別室や短時間登校でも出席扱いになる場面があるのか、など
ここを学校に確認するだけで、漠然とした「全部終わりかも」という不安が、「何を立て直せばいいのか」に変わっていきます。
不安が強いときほど数字で整理する
留年不安が強いと、どうしても「自分はもうダメだ」「今さら戻れない」と極端に考えてしまいがちです。でも、制度の話は気持ちではなく事実で動きます。
だからこそ、今の欠席数、未提出の課題、試験の受験可否、担当の先生の見立てなど、見える情報を整理していくことが大事です。高校生本人が把握しきれていないなら、保護者が一緒に一覧化しても大丈夫です。
留年不安が強いときの優先順位は、学校の評価ルールを確認して「何が足りていて何が足りないか」を見える化することです。焦って全部を一気に解決しようとするより、科目ごとの状況を把握したほうが立て直しやすいですよ。
また、単位不足の問題は、本人の努力不足と単純に結びつけないほうがいいです。朝に強い不調がある、教室に入るとパニックになる、人間関係が崩れている、提出物に手がつかないくらい気力が落ちている。
こういう背景があるなら、必要なのは叱責ではなく、調整と支援です。制度面の確認をしながら、心身の状態も並行して見ていくと、現実的な選択肢が見えやすくなります。
なお、制度の運用は学校ごとの差が大きいです。正確な情報は学校の規程や公式案内をご確認ください。最終的な判断は、担任、学年主任、教務担当などに直接相談するのが確実です。
欠席日数と進級の目安

欠席日数が増えると、「あと何日休んだら進級できないのか」と不安になりますよね。ここ、本当に気になるところです。ただ、進級の可否は単純な総欠席日数だけで決まらないことも多いです。
科目ごとの出席時数、評価、提出物、定期考査の受け方、補充指導の有無などが絡むため、欠席日数だけで一律に判断するのは危険です。
同じ10日欠席でも、全科目に均等に影響している場合と、特定の曜日の特定科目だけを多く欠席している場合では、単位への影響が変わることがある
さらに、学校によっては短時間登校、別室登校、保健室登校、課題対応、レポート、個別面談、オンライン的な支援など、段階的な配慮を組めるケースもあります。
だからこそ、焦って「もう全部無理」と決める前に、今の時点でどこまで挽回可能かを具体的に確認しておきたいです。
欠席日数で見るべきなのは「総数」だけではない
見落としやすいのですが、欠席日数で大事なのは単なる日数の合計ではありません。どの時期から増えたのか、遅刻や早退が多いのか、朝だけが無理なのか、教室だけがつらいのか、試験には出られるのか。
この違いで、学校側が提案できる支援はかなり変わってきます。本人が「全部無理」と感じていても、実際には一部なら参加できる場合もありますし、その一部が単位認定の足がかりになることもあります。
もし学校への連絡自体がつらいなら、本人が直接うまく話せなくても大丈夫です。保護者から「欠席の状況」「朝の体調」「今いちばん困っていること」を簡潔に伝え、面談の場で制度を整理していく形で十分進められます。
学校に迷惑をかけていると感じて連絡しにくい保護者もいますが、連絡がないまま状況が悪化するほうが、支援を受けにくくなりやすいです。
| 確認したいこと | 学校に聞く内容 |
|---|---|
| 進級条件 | 学年全体ではなく、科目ごとの単位認定基準 |
| 出席の扱い | 遅刻・早退・別室・保健室利用の扱い |
| 救済措置 | 課題提出、補充、再評価、面談後の調整可否 |
| 今後の連絡方法 | 電話、メール、面談のどれが負担が少ないか |
学校と話すときは、「あと何日休めますか」と聞くより、「今の状況で進級に影響が大きい科目はどれですか」「今からできる対応はありますか」と聞いたほうが、実務的な答えを得やすいです。
目安を知ることは大事ですが、それ以上に「今から何ができるか」を確認したほうが、現実は動きますよ。
進路や推薦への影響
高校生の不登校がやばいと感じる背景には、進路や推薦への不安がかなり大きいです。これは自然なことです。
欠席が多いと調査書や面接で不利になるのでは、指定校推薦は無理なのでは、大学や就職で説明できないのでは、と考えてしまいますよね。ここは、親も本人も将来が見えなくなって一気に苦しくなりやすいポイントです。
たしかに、推薦系の入試や学校内選考では、出席状況や学校生活の記録が見られる場合があります。ただし、ここも制度は学校や入試方式ごとの差が大きいです。
すべての進学ルートが閉じるわけではありませんし、一般選抜、総合型選抜、転学後の進学、高卒認定を使った進路など、道が一つしかないわけでもありません。
今の学校の中だけで見える選択肢が減っても、進路全体で見れば残っているルートは意外とあります。
推薦が難しくても進路がなくなるわけではない
ここで大事なのは、「推薦が厳しいかもしれない」と「人生が終わる」はまったく別だということです。推薦は進みやすい道の一つではありますが、唯一の道ではありません。
特に高校生の不登校では、今の学校の評価軸からいったん距離を取り、本人が続けやすい学習環境に移ったうえで進路を立て直すケースもあります。実際、環境が変わると学習への取り組み方も表情も変わることがあります。
そこで大事だと思うのは、進路不安を「今すぐ決着をつける問題」にしないことです。まずは心身の安全と在籍校での現状把握、その次に今の学校で続けるか、環境を変えるかを整理します。
順番を間違えると、焦りだけが強くなってしまいます。本人が疲れ切っている状態で「将来どうするの」と詰めても、前向きな答えは出にくいです。
また、面接や志望理由書では、不登校経験そのものより、「その時期に何を考え、どう立て直そうとしたか」が見られることもあります。
無理に美談にする必要はありませんが、支援を受けながら生活を整えたこと、学び直しの努力をしたこと、自分に合う環境を選び直したことは、ちゃんと意味があります。
進路を考えるときは、今の学校の評価だけで将来を決めつけないことが大切です。推薦、一般選抜、通信制、定時制、高卒認定など、ルートごとに必要な準備は違います。だからこそ、早い段階で「どの道なら現実的か」を整理したいですね。
高校進学や調査書まわりの考え方を整理したい場合は、「不登校の高校受験で公立を目指すための現実的な合格戦略」も参考になります。受験制度は年度や学校で変わるので、最終的には募集要項や学校の公式発表を確認してください。
不登校の原因と人間関係

不登校の原因を考えるとき、「人間関係が原因なのかな」と思う人は多いです。実際、友人関係、クラスの空気、先生との相性、部活、いじめ、不適切な指導など、学校という場では対人ストレスがかなり大きくなります。
高校は一日の大半を同じ空間で過ごすので、人間関係のしんどさが続くと、それだけで登校エネルギーが削られていきやすいです。
ただ、人間関係だけに絞って決めつけるのは少し早いかなと思います。学校に行けない背景は、対人不安と学業の遅れ、生活リズムの乱れ、体調不良が重なっていることも多いです。
本人が「理由が分からない」と言うときも、嘘ではなく、本当に言語化できないだけということがあります。理由が一つではなく、いくつも重なっているから、本人の中でも整理できないんですよね。
特に高校生は、「嫌われたくない」「大ごとにしたくない」「自分が悪いのかもしれない」と感じて、本当のしんどさを隠しやすいです。
いじめのように分かりやすい形でなくても、からかい、無視、グループから外される感じ、SNSでの圧、先生との距離感、部活の上下関係など、じわじわ削られる要因はたくさんあります。
本人が明確に訴えなくても、登校直前だけ強く体調が悪くなる、学校の話題で急に黙る、スマホ通知に過敏になるといった形で出ることもあります。
親としては理由をはっきりさせたくなりますが、詰めて聞くほど閉じやすくなります。
なので、以下のように体験ベースで聞くほうが情報が出やすいです。問い詰めるより、具体的な場面を一緒に振り返るイメージです。
「朝はどんな感じ?」「教室に入るところがつらい?」「人と会うのがしんどい?」
いじめやハラスメントの可能性があるときは、本人が否定していても完全に切り捨てないでください。
持ち物の破損、スマホ通知への過敏さ、学校の話題を極端に避ける、特定の曜日だけ強く拒否する、帰宅後に急に荒れるなどの変化が重なる場合は、安全確保と事実確認を優先したいです。
原因を一つに決めなくていい
原因探しが長引くと、本人も保護者も疲れてしまいます。そのため、「まず今つらいことを減らす」視点を持つのがおすすめです。
人間関係が主因か、学業が主因か、体調が主因かを完全に確定できなくても、朝の負担を下げる、教室以外の居場所を作る、学校との連絡方法を変える、受診につなぐ、といった対応は進められます。
正確な原因特定は大事ですが、それがつかめるまで何もできないわけではありません。
理由の整理が難しいときは、「不登校の理由がわからない状況を解決する記事」も役立ちます。なお、いじめや安全に関わる問題が疑われる場合は、学校任せにしすぎず、公的な相談窓口の利用も検討してください。
生活リズムと起立性調節障害
高校生の不登校では、生活リズムの乱れや朝の体調不良がかなり大きな要素になります。夜になると少し元気なのに、朝だけ起きられない、頭痛や腹痛が強い、立ちくらみやめまいがある。この流れは珍しくありません。
周囲から見ると「夜は起きているのに朝は無理なの?」と見えやすいので、怠けと誤解されやすいところでもあります。ここ、本人にとってかなりつらい部分ですよね。
こういうときに知っておきたいのが、起立性調節障害のような身体面の影響です。メンタルだけの問題と決めつけると、本人は「怠けていると思われた」と感じて、さらに追い詰められやすいんですよね。
実際には、朝の血圧調整のしにくさ、立位での気分不良、強いだるさなど、身体の問題が登校困難に直結していることもあります。
もちろん、朝つらい原因がすべて起立性調節障害とは限りません。不安や抑うつ、睡眠リズムの後退、慢性的な疲労、栄養状態、学校ストレスなども絡みます。
だからこそ、体と心を分けずに見る視点が大切です。この違いで、考えるべき方向は少し変わってきます。
日曜の夜だけ眠れない、学校前だけ吐き気が強い、休日も午前中はほぼ動けない、立ち上がるとクラクラする、など
大事なのは、「朝起きられないなら意思が弱い」という見方をやめることです。本人が努力していないのではなく、そもそも朝の時点で身体や気持ちがかなり消耗していることがあります。
保護者としてはイライラも出やすいですが、怒って改善する問題ではないことが多いです。
受診を考えたいサイン
失神、前失神、脱水、食欲低下、急な体重減少、立位での強いめまいがあるなら、早めに小児科や内科など医療機関につなげたいです。
朝の不調が強く、日常生活全体が崩れているなら、学校の話より先に医療評価を優先したほうがいい場合もあります。逆に、体調面が整理されると、学校との相談もしやすくなります。
朝に動けない状態は、気合い不足ではなく、医療的な評価が必要なサインであることがあります。強い体調不良が続くときは、学校調整と並行して受診を考えてください。
朝の不調と不登校の関係をもっと深く整理したい場合は、「不登校の高校生の居場所を整えるための記事」もあわせて読むと見通しが立ちやすいです。
なお、症状の原因や治療方針は個人差が大きいので、正確な判断は医療機関でご相談ください。
高校生の不登校がやばい時の対応

ここからは、実際にどう動くかを整理します。親の対応、学校への連絡、受診の目安、そして通信制高校や高卒認定を含めた進路の選択肢まで、今日から使える形でまとめていきます。
親の対応とNGな声かけ
親の対応で大事なのは、本人を動かすことより、まず安全と信頼を守ることです。ここ、焦ると逆効果になりやすいです。「このままだと留年するよ」「いつまで休むの?」と正論で押すほど、本人は追い詰められやすくなります。
正しいことを言っているはずなのに、なぜか余計に関係が悪くなる。これは珍しくありません。
NGになりやすいのは、原因の断定、比較、説教、長時間の問い詰めです。特に高校生はプライドもあるので、責められたと感じると話さなくなりやすいです。
一方で、放置が正解というわけでもありません。必要なのは、詰めることでも見て見ぬふりでもなく、支える準備をした見守りです。本人が話せるタイミングを残しつつ、親は裏で支援の段取りを進める。これが現実的かなと思います。
「朝がつらい感じかな」「今いちばんしんどいのは体と気持ちのどっち?」「今すぐ全部話さなくて大丈夫」「学校との連絡は私が一緒にやるよ」
上記のように、「どうして行けないの?」ではなくのように、答えやすい形で聞くと会話が切れにくいです。大事なのは、答えを引き出すことではなく、本人が少し安心できることです。
逆に、「甘えじゃないの?」「みんな頑張ってるよ」「このままじゃ将来困るよ」は、本人がすでに一番恐れていることを突きつける形になりやすいです。
言いたくなる気持ちは本当に自然です。でも、追い詰められている子ほど、危機感が足りないのではなく、危機感で動けなくなっていることがあります。
- 朝に無理やり起こして車に押し込む
- 何時間も説得し続ける
- 兄弟姉妹や他の子と比較する
- 本人の前で「この子はダメだ」と話す
上記のような対応をして関係の損傷が大きくなると、その後の支援にも時間がかかります。
親も消耗していることを前提にする
親の対応のコツは、正解を教えることではなく、本人が少しだけ話しやすくなる余白を作ることです。家庭内での責める空気が弱まるだけでも、次の一歩は出やすくなります。
また、親自身が限界に近いときは、保護者が先に相談して大丈夫です。家族が消耗しきる前に、学校や教育相談、カウンセリングにつなぐほうが結果的にうまくいきます。
親が倒れてしまうと、支え続ける体制が崩れてしまいますからね。
家庭で最優先にしたいのは、本人を「動かす」ことより、安心して次の支援につながれる状態を保つことです。親が全部抱え込まず、外の支援を使う前提で考えると少し楽になりますよ。
学校への連絡と相談先

学校への連絡は早いほうがいいです。ここを先送りにすると、欠席が増えるだけでなく、学校側も状況をつかめず、配慮の提案が出しにくくなります。
ただ、完璧に説明しようとしなくて大丈夫です。理由がまだ整理できていなくても、「今は登校が難しい」「朝に体調不良や強い不安がある」「単位や出席の扱いを相談したい」と伝えるだけで、最初の一歩としては十分です。
少し落ち着いてからは、「いつから欠席が増えているか」「朝の体調や不安の様子」「今は登校が難しいこと」「単位や出席、当面の対応を相談したいこと」を短く伝えると良いでしょう。
担任だけで話が進みにくい場合は、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーにつないでもらう流れが現実的です。学校によっては教務担当や管理職が入ったほうが制度面の話が早い場合もあります。
校内でまとまりきらないときは、教育委員会の教育相談、教育支援センターなどの公的窓口が使えます。学校と家庭の間に入って整理してくれることもありますし、保護者だけの相談でも大丈夫なケースが多いです。
本人が学校の先生には話しにくい場合、校外の第三者のほうが本音が出やすいこともありますよ。
| 相談先 | 向いている内容 |
|---|---|
| 担任・学年主任 | 欠席連絡、単位、出席、校内対応の確認 |
| 養護教諭 | 体調面、保健室利用、学校内での受け皿相談 |
| SC・SSW | 気持ちの整理、家庭課題、外部機関連携 |
| 教育委員会・教育支援センター | 学校外の相談、公的支援、通所や居場所 |
本人が電話を極端に嫌がる場合でも、保護者が先に連絡して大丈夫ですし、自治体によってはSNSやメール相談の案内もあります。
文部科学省は、24時間子供SOSダイヤルや相談窓口を案内しています。緊急性は低くても、「このままではしんどい」と感じている時点で相談して問題ありません。公式の案内は文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」で確認できます。
学校に迷惑をかけるから相談しにくい、と感じる人もいますが、相談されないまま状態が悪化するほうが学校としても対応しにくくなります。
不安や抑うつの受診目安
不登校の背景に不安や抑うつがあるとき、受診のタイミングで迷う人は多いです。目安としては、学校に行けないことそのものより、日常生活の機能がどれだけ落ちているかを見たいです。
学校だけがしんどいのか、家でもほとんど動けないのか、食事や睡眠まで崩れているのか。この違いはかなり大きいです。
起き上がれない、表情が極端に乏しい、食欲がかなり落ちている、夜ほとんど眠れない、急に泣く、消えたいと言う、リストカットなどの自傷がある、など
このあたりは早めに医療につなげたいサインです。朝の体調不良が強い場合は小児科や内科、気分の落ち込みや不安が強い場合は心療内科や精神科の相談も視野に入ります。
どこを受診すべきか迷う場合は、まず身体症状を見てもらいやすい科から入るのも一つの方法です。
受診の必要性を考えるときは、症状の重さだけでなく、どれくらい続いているかも大事です。
数日落ち込んでいるのか、何週間も回復のきっかけがないのか。朝だけつらいのか、一日中しんどいのか。自傷はないけれど「消えたい」が繰り返し出るのか。このあたりを整理すると、相談先につなぎやすくなります。
特に、自傷、希死念慮、遺書のようなメッセージ、危険物の準備、行方不明、家庭内暴力、失神や脱水などがあるなら、通常の相談より安全確保が優先です。
状況によっては110番や119番、救急外来の利用をためらわないでください。ここは「様子を見てもいいかな」と迷っている間に悪化することがあるので、少し過剰かもと思うくらいで動いていい場面です。
命の危険が疑われる場合は、一人にしない、危険物を遠ざける、緊急通報や救急受診を検討する、が基本です。
電話相談も使えますが、切迫しているときはそれだけで済ませないでください。本人が「大丈夫」と言っていても、明らかな危険サインがあるなら周囲が安全確保を優先して大丈夫です。
通信制高校への転学方法

今の学校での継続がかなり苦しいとき、通信制高校への転学は現実的な選択肢です。毎日朝から通う形が合わない場合でも、学びを止めずに卒業を目指しやすいのが大きなメリットです。
実際、今の環境で消耗し続けるより、出席の形や学習ペースを調整しやすい学校に移ることで、心身が安定する子は少なくありません。
ただし、通信制高校なら全部解決する、というほど単純でもありません。レポート提出、スクーリング、試験、自己管理が必要になるため、サポートの厚さや通いやすさ、進路支援の内容を確認しないまま決めるとミスマッチが起こります。
通信制という名称は同じでも、学校ごとにかなりカラーが違います。登校日が少ない学校もあれば、週数回の通学型が中心の学校もあります。
転学で見たいポイントとして確認したいのは、今の学校から引き継げる単位、転学時期による卒業時期のずれ、学費、通学頻度、サポート校や塾の併用が必要かどうかです。同じ通信制でも支援の質はかなり違います。
また、レポートが紙中心かオンライン中心か、先生とどの程度やり取りできるか、進学支援や就職支援の体制はあるかも重要です。
家から出るハードルが高い子にとっては、校舎の雰囲気や面談時の対応が合うかも大きなポイントです。本人が見学の段階で強く拒否する学校は、制度上よく見えても続きにくいことがあります。
逆に、少し緊張していても「ここなら何とか通えそう」と感じる学校は、相性が合う可能性があります。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 単位引き継ぎ | 今までの履修・修得単位がどこまで引き継げるか |
| 卒業時期 | 転学時期によって卒業が遅れる可能性があるか |
| 学費 | 授業料、施設費、サポート校費用などの総額 |
| 通学負荷 | スクーリング頻度、場所、移動距離 |
| 支援体制 | 不登校経験者への対応、面談、進路支援の充実度 |
転学は逃げではなく再設計
通信制高校は「逃げ」ではなく、学び方の再設計です。今の環境で消耗し続けるより、続けられる仕組みに変えるほうが前向きな判断になることも多いですよ。大切なのは、周囲の目ではなく、本人が続けられるかどうかです。毎朝の登校に耐えることが目標ではなく、自分の人生を立て直すことが目標ですからね。
学費や転学条件は学校ごとに異なります。費用や卒業時期はあくまで一般的な目安で見て、正確な情報は各校の公式サイトで確認してください。最終的には、本人の状態、通学可能性、家庭の負担、将来の進路を合わせて比較するのが大切です。
高卒認定も含む進路選択
不登校が長引くと、「もう普通の高校卒業は無理かも」と感じることがあります。でも、進路はひとつではありません。
今の学校に残る、通信制や定時制へ転学する、高卒認定を活用するなど、複数のルートがあります。ここを知っているだけでも、「今の学校でつまずいたら全部終わり」という感覚は少し薄れやすいです。
高卒認定は、大学受験資格などを得るための選択肢として有効です。ただし、高卒認定に合格しただけで最終学歴が高校卒業になるわけではない点は押さえておきたいです。
このあたりは誤解しやすいので、制度の意味を整理してから選んだほうが安心です。資格として使える場面と、履歴書上の扱いが同じではない点は、保護者も本人も確認しておきたいところです。
また、就職や進学で何を優先するかによって、向いているルートは変わります。早く今の苦しさから離れたいのか、卒業資格を取りたいのか、大学進学を見据えたいのか。目的が違えば、最適な道も変わります。
高校卒業資格を取りながら生活の負担を下げたいなら通信制や定時制が向くかもしれないし、大学受験資格を早めに確保したいなら高卒認定を組み合わせる考え方もありです。
ここで大事なのは、不登校を失敗として扱わず、今の状態に合う進路へ組み替える発想です。やり直しではなく、組み直しですね。視点が変わると、本人の自己否定も少し和らぎやすいです。
「普通のルートから外れた」という感覚が強いと、そこで思考が止まりがちですが、実際には回り道しながら進学や就職につなげている人はたくさんいます。
進路選択で大事なのは、世間体よりも本人が続けられて、次につながる道かどうかです。高校卒業資格、受験資格、通学負担、学費、支援体制を分けて考えると、自分に合う選択肢が見えやすくなります。
高校生の不登校はやばい?のまとめ
高校生の不登校はやばいのかという問いに対して、私の答えはこうです。放置して安全確認も制度確認もしない状態は危ないです。でも、不登校そのものが直ちに人生の終わりを意味するわけではありません。
ここを混同しないことがとても大事です。危ないのは「不登校」という言葉そのものではなく、孤立したまま、支援につながらず、単位や進路の情報もないまま時間だけが過ぎる状態です。
本当に優先したいのは、命や体の安全、強い不安や抑うつの有無、学校の単位と出席の確認、そして今の環境を続けるか変えるかの見立てです。
- 学校へ現状を連絡する
- 危険サインがあればすぐ安全確保する
- 必要なら受診や公的相談につなぐ
全部を一日で解決する必要はありません。まず一つ連絡する、一つ確認する、その積み重ねで状況は変わっていきます。
あなたが今いちばん覚えておいてほしいのは、一人で抱え込まなくていいということです。学校、教育委員会、医療、電話相談など、つながれる先はあります。本人が話せなくても、保護者だけで相談を始めて大丈夫ですよ。

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